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面白い時代になった? [企画・思考]

面白い時代になった? 

「出る杭は打たれる」という言葉がある。
大辞泉によれば、
「 才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる」
「 さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける」
という意味だそうだ。
最近の状況は、どうだろうか。
私は「出る杭にしがみつく」に変化しているように思う。
例えば、iphoneである。
例えば、某市長さんである。
ようやく独創的な考えを世の中が認めるようになったのかもしれない。
あるいは、世の中が独創的な考えを必要としているのかもしれない。

マンダラートを使うようになって思った。
独創的な考えは、突然やってくるのではないということだ。
これまでの状況はモノ・コトをしっかりと観察することの延長上に
生まれて来るということだ。

例えば、二学期制を私が考えていたのは、今から20年ほど前であった。
教育課程について考え続けている当然の帰結であったが、
校内で提案しても誰も見向きもしなかった。
最近は、実施した地域で三学期制に安易にもどそうという動きがあるが、
もう少しその先を見通す必要があるかもしれない。
それは、9月新学期制である。大学が検討し始めたというのが面白い。

二学期制ほどではなくても、学校における改革・改善のネタはいくらでもある。
例えば5年ほど前に実験をしたのが、ほうきを使わない掃除である。
クイックルワイパーを使った掃除を模索した。
花王に電話をしたところ、実験に快く協力してくださった。
(今考えても、担当者の方には感謝するばかりです)
業務用の大型クイックルワイパーを20本ほど提供してくださったのである。
クイックルワイパーに注目したのは、電気を使わないという点だった。
しかも短時間で掃除ができる。
実際試してみると、2本の大型ワイパーを使い5分程度で教室掃除が完了した。
普段教室掃除を嫌う子は多かったが、これは多くの子が使いたがった。
毎日、ワイパー用のシートを交換しなければならないが、清掃費用でなんとか
まかなえる額だった。
導入できなかった理由はただ一つ、シートを使い捨てにするのは教育的にみて
どうなのかという議論があったからである。
しかし、最近は別の観点から使い捨てにした方がよいと思うこともある。
埃アレルギーの問題である。ほうき、掃除機では排気が埃を巻き上げるがクイックルワイパー
ではその心配はない。

最後に一つ。かならず登場する論点が、「ほうきで掃除することに意味がある」とか
「協力してそうじすることが大切だ」とかである。
敢えて反論はしないが、歴史をふりかえると、そもそも掃除を子どもたちがするように
なったのは、学校のマンモス化が原因であった。
もともとは、教師が掃除をしていたのである。



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コメント 4

masashi

なるほどぉ。面白い切り口ですね。面白い。
by masashi (2012-01-31 19:45) 

たぬき3

masashiさん、ありがとうございます。
そのように感じて頂けて嬉しかったです。
by たぬき3 (2012-01-31 20:02) 

ハマコウ

勤務校では成績二期制になりました

成績処理にかける時間が単純に一回なくなったこと
7月 12月に 校外学習等ができ 授業を落ち着いてできることなどの
利点を感じています

掃除の簡素化 いいですね
注意が少なくなります
by ハマコウ (2012-01-31 21:42) 

たぬき3

ハマコウさん、ありがとうございます。
掃除はいろいろと考える要素があると思います。
家庭ではほとんどが掃除機なのに、学校はずっとほうき。
雑巾も家庭から強制的に集めているところが多いのではないでしょうか。
by たぬき3 (2012-01-31 22:49) 

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