SSブログ

漢字を覚える(定着を確かにする) [企画・思考]

漢字を覚える
漢字を子供たちにいかに覚えさせるか。
この30年間、これほど悩んだ問題はなかったかもしれない。
まず、経験的にわかったことは、
まとめて教えることは難しいということだった。
例えば、漢字スキルに10の新出漢字があるからといって、それを週に一度
まとめて10教えるというやり方だ。
最近は、ワーキングメモリーの研究等の成果を参考にすれば、一度にどれくらい
教えることができるかはほぼ明らかになったと思う。
ほぼ毎日数個の漢字を教えるのがよい
と考えている。
 
小学校での話であるが、毎日数個ずつ漢字を教えると、その学期に習う漢字は
二ヶ月ほどで教え終わってしまう。
問題は、ワーキングメモリーに蓄えた記憶をどう短期記憶、長期記憶へと移行して
いくかということであった。
10問テストはよくできるのに、50問テストになったとたんぼろぼろということを
私は何度も経験してきた。
ふと若い頃に先輩から聞いた一つの実践を思い出した。
神奈川県大和市にいらした某先生の実践である。
その先生は毎日帰りの会の時に、その日に覚えた漢字を前に座っている子の背中に
指書きさせるという実践をされていたのだった。
要するに、その先生はその日習ったことを
・効率よく
・何の準備物もなく
・短時間で
・楽しく
復習させていたのである。
しかも背中に書かれた子も、集中してその漢字が間違っていないかを点検するに
違いないのである。
どうやらおぼろげながらゴールが見えて来た。
50問テストですべての子供の点数を引きあげている教師には共通点がある
ことがわかってきた。
・その日習ったことを即復習させる取り組みをしている。
・すべての子供が無理なくできる量を宿題として課している(4つ以内)。
・ある程度経ってからランダムテストで成果を確認している。
このようなことだ。
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。