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個人差の捉え方を変えてミル [企画・思考]

個人差の捉え方を変えてミル
「個人差が大きくて」
先生方からしばしば聞く言葉です。
能力差があるのですから、個人差があるのは当然です。
しかし、見方を変えることにより個人差問題は少し楽に感じられるかもしれません。
それは、テストの得点には上限があるということです。
しかも、制限時間内にできればそれでよいのです。
つまり、どんなに個人差があろうとも100点満点のテストで100点以上はとれないこと。
どんなに個人差があろうとも、制限時間内に100点をとれば、それはそれでよいという
ことです。
 
問題は、むしろ制限時間内に期待得点をとれない子です。
だから、まず全ての子供が100点をとるよりも先に、
全ての子供が期待得点以上の点をマークすることを目指すようにすればよいのです。
もちろん、100点をとれればそれにこしたことはないですが・・・。
平均点を上げるのは決して悪いことではないと思います。
しかし、いくら平均点が上がっても、一方で20点、30点の子が相当数いるクラスでは
個人差問題を放置しているといわれても仕方ないでしょう。
さて、ここでやりがちなのは、20点、30点の子に、先生がはり付いてしまうことです。
そして、40点、50点をとれている子の指導が疎かになる。
要するに指導のターゲットをどこに向けるかということです。
ある先生の取り組みでは、先生が最も成績が振るわないグループにつかないことで、
うまくいったということがありました。
先生は中位のグループについたのです。成績中位の子は、あと少しで上位グループに
達する可能性があります。だから、つまずいた時だけ相談に来ます。なので人数が多少
増えても対応可能です。
一方、最も振るわないグループの子たちにはきめ細かい指導が必要です。
そこには、早く終わった子に協力してもらいサポートしてもらったというのです。
早く終わった子も、その子に教えることで理解が強化されるということもあるようです。
さて、教師のターゲットをどこに向けるか。大いに研究の余地ありだと思います。


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