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働き方改革特別部会 答申を読む1 [企画・思考]

働き方改革特別部会 答申を読む1
平成31年1月25日、中央教育審議会「学校における働き方改革特別部会」は文科大臣
への最終答申を明らかにした。
私の感触では、ざっと目を通せばよい文章ではないと思った。繰り返し読んで、その
意味を考えるべきものと捉えた。
というわけで、少しずつ読み、私なりの捉えを記してみたい。
 
まず、表題である。
「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校に
おける働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」と極めて長い。
キーワードは「新しい時代」「向けた」「持続可能」「学校指導・運営体制の構築」
「総合的な方策」である。
「新しい時代」とは、これまでと違う時代が来るということを予感させる。
事実4ページには「中央教育審議会としては,平成29 年及び平成30 年に行われた
小・中・高等学校学習指導要領等の改訂に関する審議の際,AI の専門家も交えて議論
を行った。」とあり、
そういうことを意識していることは明らかである。
「向けた」には「その方向に向けた」という意図があるように感じる。ピンポイント
ではないにせよ、こちらの方向に向かえば間違いないという自信が感じられる部分と
捉えた。
「持続可能」には、現在の状況に対する危機感が感じられる。
このまま何もしなければ、持続は不可能と読むべきだと、私は思う。
「学校指導・運営体制」は難しい。
素直にとるならば、今回の答申は文部科学大臣に対する答申であるから、主語は
「文部科学大臣」となるのだろう。これからの学校をこのように指導する、そのための
運営体制をこう整えよというふうに私は捉えた。
だから、「はじめに」の中に次の記述があるのである(太字はルーディメントによる)。
「今後,学校における働き方改革を確実に進めるためには,教師一人一人や学校の取組も
重要だが,何よりも文部科学省及び都道府県教育委員会,市区町村教育委員会等が
今以上に本気で取り組むことが必要である。特に,文部科学省には,働き方改革に必要な
制度改正や教職員定数の改善などの条件整備などはもちろんのこと,学校と社会の連携の
起点・つなぎ役としての機能を,前面に立って十二分に果たすことを求めたい。」
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