目標８割を達成するには

目標８割を達成するには
毎日、コロナ感染の終息を願うばかりである。
願いつつも、気ににあることがある。
それは、「緊急事態を5月6日までに終えるためには最低7割、極力8割の接触削減をなんとしても実現しなければならない。・・・」ということだ。
私の勤めた学校では、かつて到達度評価の考え方を通知表の根拠として採用していた。
それが、「できる」評定の到達基準８割であった。
わかりやすく述べるなら、１００点満点のテストで８０点以上とれれば「できる」を
つけていたのだ。　
しばらくすると、つぎのように聞く子が現れた。
「先生、このテスト最低何点とれれば合格ですか」
主に高学年の児童だったと思うが、そのように合格基準点を尋ねたのである。
で、結果はどうなったか。
８０点を目指した子は、ことごとく合格点をとれなかったのである。
なぜか。
簡単なことだ。
８０点を目指した子は、８０点をとろうと努力するが、人間間違うのが常だ。
８０点のつもりが７０点、６０点、ときには５０点以下となるのである。
つまり、８割削減を目標にするなら、９割１０割を目指さないといけないのだろう。
もちろん、テストの結果とこの緊急事態の状況は別物だ。
だが、人間が試みるという点では似たようなものだという見方もできよう。
テストでコンスタントに８０点をとることはできる子にとっては容易だが、
勉強が苦手な子にとっては決して容易ではないのである。
今回はすべての人に８０点以上が求められている状況なのだと、私は感じている。