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●教育実習がすべてを駄目にしている?! [企画・思考]

●教育実習がすべてを駄目にしている?!
【#教育実習】【#日常授業改善】【#学級づくり】
○初任者が「授業、授業」と考える理由
※「味噌汁・ご飯」授業研究会のFacebook投稿ページに記したものと同内容です。
「教育実習をさせてほしいのですが・・・」
私が、管理職をしていた頃、しばしばこのような問い合わせを大学生から受けた。
「本校の卒業生ですか?」
そう、問い返すことが多かった。現場に教育実習生を受け入れる余裕がなくなった今、自校の卒業生を優先して受け入れているところが多いのではないかと思う。
私の認識が間違っていなければ、教育実習生は、「ある程度学級ができ上がったところに」その実習の機会を与えられる。
私は、そこに大きな問題が潜んでいることに、今まであまり気付かなかった。「実は、教育実習がすべてを駄目にしているのではないか?!」そのようなことを今は考え始めているのである。
 
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私自身は、3つの学校で教育実習を経験させていただいた。付属小学校での実習。付属中学校での実習。そして、世田谷区内の小学校での実習だ。いずれの実習でも、とにかく指導案を毎日のように書くことを求められた。後は、子供と遊ぶなど関係づくりの基礎を学ばせていただいた。
考えてみれば、実習生は幸せだ。
“学級がある程度できあがったところに”実習生として入るからだ。
最も、最初担任が苦労する「4月からの学級づくり」を経験しないし、できないのである。実習生が入っても、ある程度授業ができるように、学級環境をそのクラスの先生が整えておいてくれるわけだ。
教育実習生は、実習での「よい経験」「よい記憶」をもって教職を志すのだと思う。
しかし、初任者として赴任したとたん、「一からの学級づくり」を4月に求められるのである。
初任者の多くは、実習時の「よい経験」「よい記憶」を引きずって(敢えてそのように書く)赴任する。
勢い、「早く授業をしなければ」と思うわけだ。初任者指導の先生が週に一度くらいマンツーマンで対応してくださるのだろうが、その指導が入る前に、いわゆる黄金の三日間を迎えなければならないのである。一番大切だといわれるこの時期を“その経験なし”で迎えなければならないのである。
最近、よく耳にするようになったのが、4月に初任者が学校を去って行くという話だ。赴任して数日で辞めてしまったということさえ耳にするようになった。「人がいない。人が足りない」という現場に折角来てくれたフレッシュな先生である。その先生が赴任して間もなく辞めて行くのである。あるいは、最初の一年間で大きなダメージを受け、大変なところへと追い込まれるということも聞く。
その根本的な理由が、ここに述べたことにあるとしたら、何とかしなければと思う。
ご批判を覚悟で、敢えて書いてみた。
皆さんのお考えを是非とも伺いたい。シェアしていただければ幸いである。
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