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児童用教科書を読む [企画・思考]

児童用教科書を読む
児童用教科書をより真剣に読むようになったのは、退職してからかもしれない。
退職前も、教科書を真剣に読み込むことは、それなりにあった。
しかし、全学年の教科書を通して読むことは、あまりしてこなかった。
そういう意識もなかったし、そのような必要性も感じなかったというのが、
正直なところである。
 
初任者指導を再任用教員として担当するようになって、今年で5年目になる。
一番の収穫は、学年をこえて教科書を自分自身が読む機会を得たことかもしれない。
考えてみれば、主たる教材は、
・教科書
だ。
そして、主たる評価材は、
・テスト
である。
忙しい現場にあっては、この二つこそ、まず読み込む対象にしなければならないはずだ。
なのに、職員室で教科書やテストをじっくりと眺め、読み込む姿はほとんど見かけないのである。
昨年度、大きく授業力を伸ばした初任者がいた。
3学期にインタビューすると次のように語ってくれた。
「4月からずっと児童用教科書だけを読み込みました」と。
「教科書用の指導書もみましたが、それは年末の研究授業の前だけでした」と。
●児童用教科書を徹底的に読み込む。
このことの重要性に気付いた初任者は、授業力も大きく伸びた。
忙しい現場では、あれもこれも読み込むことは難しい。
そりゃあ、学習指導要領も読みたい。
できれば、指導書も読みたい。
けれども、あれもこれもは無理なのだと思う。
児童用教科書を毎日のように携帯し、真摯に読み込んだ初任者は
大きく伸びた。そのことだけは、記憶にとどめておこうと思う。

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