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単元を見通した指導計画は誰でもできる [企画・思考]

単元を見通した指導計画は誰でもできる
【#誰でもできる】【#学級づくり】【#初任者】

様々な初任者研修の場面で「単元を見通した指導ができるようになれ」ということが言われる。
その大切さについては、私も同感である。
しかし、どうすれば単元を見通した指導ができるようになるのかということは、
あまり語られることはないように感じている。
教材研究の時間が勤務時間内でほとんどとれない現状では、
自力で一から指導計画を作成することは無理なのだと思う。
  
では、どうすればよいか。
それは「教科書通りに授業する」ことだ。
教科書は、もともと単元を基本として構成されている。
だから、教科書通りに授業すれば、単元を見通すことが可能になる。
様々な研修でも「教科書通りに授業しなさい」と言ってくれれば、
初任者はもっと楽になるのにと私は強く思う。

では、なぜそう言えないのか。
それは、これまで「教科書を(そのまま)授業する」ということが否定されて
来たからだと私は推察する。
「教科書で」授業する。つまり、教科書どおりにそのまま授業するのではなく、
教科書を使って自分なりの授業を工夫することが良しとされてきたのではなかろうかと
私は経験的に感じる。

問題は、ずばりここにあるのだと私は思う。教科書のシステムを理解しないで、
教科書を単なる一つの素材として捉えて、そこに自分なりの工夫や味付けをして授業する
ということがあまりに多かったのではないかと思うのである。
その証拠に、多くの教育実習生から話を直接聞いて来たが、その半数以上の人が、
「大学では教科書通りには教えるな」と習ってきたと語っていた。
もう少し多くの人数を対象にできればアンケートをとってみたいと感じたほどだ。
いずれにしても、初任の先生等、経験の浅い方には、まず教科書をじっくりと読み、
教科書のシステムや構成、カタチをしっかりと理解することを勧めるようになった。
結果、教科書を自力でほぼ読み切れるようになった初任者は、市内の学力調査でも、
経験者をこえる成績を残せるようになったのである。

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