35人のクラスでも10分で完結する漢字指導を目指して [国語]
このところ光村版「赤ねこ漢字スキル」を使用してきた。
短時間で漢字指導をするには最適な教材と感じたからである。
35人のクラスでも指導から評価(採点)まで10分で完結することを目指す。10分で完結しないと漢字以外の国語の指導ができなくなる。
漢字指導は始業前の10分間か国語授業冒頭の10分間のいずれかを使ってしてきた。毎回、3つずつ進むようにした。10分では3つが限界であった。
まず、毎年4月には、1単位時間をとって次のような指導をした。
(1)指導の冒頭で表紙裏の「覚え方」を子どもたちと一緒に熟読する。
こういうところは読み飛ばしてはいけない。スキル編集者の意図が詰まったマニュアルだからだ。
書かれている通り、
①指書き
②なぞり書き
③写し書き
を基本とした。
初回に次のことを補足した。
①指書きのメリット
・・・どこにでも書けます。友達の背中にだって書けます。空中にも書けます。
大きくも、小さくも書けます。いくらでも先に進めます。漢字スキルを全
部やりきっても痕跡は残りません。チャイムと同時に座って先生が万が一
来なくても始められることです。
②なぞり書きのメリット
・・・字の大きさや形をそっくり真似できます。なぞるうちに書き順も確認でき
ます。だから5回くらいはなぞってここで書き順も暗記します。1mmも
ずれないようになぞればお手本そっくりの美しい字が自然に書けるように
なります。
③写し書きのメリット
・・・たった2回で仕上げができます。つまり集中力が試されているのです。指
書き〜なぞり書きが完成されていれば、お手本そっくりの字が書けるはず
です。それを確認する場所です。曖昧ならば①,②に立ち戻るべきです。
(2)実際に一文字を練習する。
①児童に最初の一文字を指書きをさせながら、その文字を板書。
いちいち板書してからそれをみて指書きさせるのでは時間がかかる。
先にスキルをみて今日習う字を指書きさせる。板書は一文字でなく熟語にする。
②指書きを20秒くらいさせたら、立たせて黒板の単語を読ませる。
読めない子が多いようならふりがなをふる。
・全員で
・列ごとに
・班ごと
など読む人を次々にテンポ良く変え、繰り返し読ませる。
ふりがなは途中で消す。
熟語の意味は子どもと一緒に確認し、必要に応じて補足する。
教師は今日教える一文字については必ず辞書にあたり意味を確認しておく。
③全員で書き順を確認する。
私は準備時間の要らない空書きをお勧めする。
子どもの表情が見え、一斉指導できる優れた方法である。
子どもたちには大きな声で、大きく空書きさせることが重要。
ここで、トメ、ハネ、ハライも確認する。
④なぞり書き、写し書きと進ませる。
⑤できた子から教卓脇に並ばせ順に採点する。
※わずかな間違にも×をつける。何もいわず×をつける。
どうして×になったのか自分で見つけさせる。
⑥採点が終わった子には次の指示を出す。
・「左側の練習ページします」
・「次回以降の文字を指書きします」
※終わった子には次の課題があることを初日にわからせる。
⑦毎日10分で3つずつ進むことを子どもたちに予告する。
※初めは時間がかかるが徐々にスピードアップすると告げる。
(3)翌日からは(2)の過程を10分で終わらせる。
3つが難しければ2つから始める。
採点が時間内に終わらなければ諦めてそこで切る。
休み時間に丸付けする(放課後に仕事は残さない・・・覚悟でやる)。
さて、現時点での漢字指導に関する課題を自分なりに整理してみた。
1.子どもたちのやる気・意欲をどのようにつくるか。
2.毎日いくつずつ教えるか。
3.国語の時間のどこに位置づけ効率よく教えるか。
4.子どもたちにはどのように練習、復習させるか。
5.教師の採点はいつ、どのようにすべきか。
6.短期のテストの合格率を上げるにはどうすればよいか。
7.長期定着のための方策は。
8.覚えた漢字を作文等で自在に使えるようにするにはどうすればよいか。
思いつくまま書き出してもざっとこのくらいはありそうだ。
できれば「10分でその日の指導が完結する漢字指導基本型の完成」を目指したい。
短時間で漢字指導をするには最適な教材と感じたからである。
35人のクラスでも指導から評価(採点)まで10分で完結することを目指す。10分で完結しないと漢字以外の国語の指導ができなくなる。
漢字指導は始業前の10分間か国語授業冒頭の10分間のいずれかを使ってしてきた。毎回、3つずつ進むようにした。10分では3つが限界であった。
まず、毎年4月には、1単位時間をとって次のような指導をした。
(1)指導の冒頭で表紙裏の「覚え方」を子どもたちと一緒に熟読する。
こういうところは読み飛ばしてはいけない。スキル編集者の意図が詰まったマニュアルだからだ。
書かれている通り、
①指書き
②なぞり書き
③写し書き
を基本とした。
初回に次のことを補足した。
①指書きのメリット
・・・どこにでも書けます。友達の背中にだって書けます。空中にも書けます。
大きくも、小さくも書けます。いくらでも先に進めます。漢字スキルを全
部やりきっても痕跡は残りません。チャイムと同時に座って先生が万が一
来なくても始められることです。
②なぞり書きのメリット
・・・字の大きさや形をそっくり真似できます。なぞるうちに書き順も確認でき
ます。だから5回くらいはなぞってここで書き順も暗記します。1mmも
ずれないようになぞればお手本そっくりの美しい字が自然に書けるように
なります。
③写し書きのメリット
・・・たった2回で仕上げができます。つまり集中力が試されているのです。指
書き〜なぞり書きが完成されていれば、お手本そっくりの字が書けるはず
です。それを確認する場所です。曖昧ならば①,②に立ち戻るべきです。
(2)実際に一文字を練習する。
①児童に最初の一文字を指書きをさせながら、その文字を板書。
いちいち板書してからそれをみて指書きさせるのでは時間がかかる。
先にスキルをみて今日習う字を指書きさせる。板書は一文字でなく熟語にする。
②指書きを20秒くらいさせたら、立たせて黒板の単語を読ませる。
読めない子が多いようならふりがなをふる。
・全員で
・列ごとに
・班ごと
など読む人を次々にテンポ良く変え、繰り返し読ませる。
ふりがなは途中で消す。
熟語の意味は子どもと一緒に確認し、必要に応じて補足する。
教師は今日教える一文字については必ず辞書にあたり意味を確認しておく。
③全員で書き順を確認する。
私は準備時間の要らない空書きをお勧めする。
子どもの表情が見え、一斉指導できる優れた方法である。
子どもたちには大きな声で、大きく空書きさせることが重要。
ここで、トメ、ハネ、ハライも確認する。
④なぞり書き、写し書きと進ませる。
⑤できた子から教卓脇に並ばせ順に採点する。
※わずかな間違にも×をつける。何もいわず×をつける。
どうして×になったのか自分で見つけさせる。
⑥採点が終わった子には次の指示を出す。
・「左側の練習ページします」
・「次回以降の文字を指書きします」
※終わった子には次の課題があることを初日にわからせる。
⑦毎日10分で3つずつ進むことを子どもたちに予告する。
※初めは時間がかかるが徐々にスピードアップすると告げる。
(3)翌日からは(2)の過程を10分で終わらせる。
3つが難しければ2つから始める。
採点が時間内に終わらなければ諦めてそこで切る。
休み時間に丸付けする(放課後に仕事は残さない・・・覚悟でやる)。
さて、現時点での漢字指導に関する課題を自分なりに整理してみた。
1.子どもたちのやる気・意欲をどのようにつくるか。
2.毎日いくつずつ教えるか。
3.国語の時間のどこに位置づけ効率よく教えるか。
4.子どもたちにはどのように練習、復習させるか。
5.教師の採点はいつ、どのようにすべきか。
6.短期のテストの合格率を上げるにはどうすればよいか。
7.長期定着のための方策は。
8.覚えた漢字を作文等で自在に使えるようにするにはどうすればよいか。
思いつくまま書き出してもざっとこのくらいはありそうだ。
できれば「10分でその日の指導が完結する漢字指導基本型の完成」を目指したい。
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