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計算力を高める5 テストの妥当性と信頼性 [算数]

教師が計算問題を自作するという場面を、現場ではしばしば見かける。
大抵は、教科書の問題やドリル等の問題を参考に作り直すというのが現状
ではないだろうか。
または、コピー可能なワークシートが多くだ出されており、その一部を切
り貼りするというのもあるだろう。
前回も触れたが、問題集の問題配列自体に著作権があることを十分認識し
ておく必要がある。手書きで写したからよいということはないのである。
一部切り貼りについても、その著作物が改変を認めているかに留意する必
要がある。

さて、自作テストにしても市販のテストやドリルにしても、そのテストの
「妥当性」や「信頼性」の考え方を知っておく必要がある。
これについては、東京学芸大学、岸学教授の研究室ウェブサイトが非常に
わかりやすい解説を提供してくださっている。
いずれも今や「古典的テスト理論」と呼ばれるものであるが、テストを自
作したり選択したりする際には知っておかなければならないことである。
岸研究室のウェブサイトは「東京学芸大学 岸研究室」でGoogle検索すれ
ば見られるので是非一読されることをお勧めする。
「トップページ」→「統計・教育評価」→「教育評価」と進むと目的のペ
ージに行くことができる。

ここで特に述べておきたいことは、パーソナルコンピュータの進化によっ
て、教師の自作テストについても信頼性の検証が比較的に容易にできるよ
うになったということである。
Excelを使った具体的な検証方法が岸先生のウェブサイトにもいくつか掲
載されているので参考にしたいところである。

私自身は、今後校内で独自に計算力についての標準テストをいくつか作成
したいと考えている。パソコンを使ってデータ検証をすれば、信頼性も算
出することができるので、保護者から要望があれば「妥当性」や「信頼性」
についても説明ができる。

現場の強みは子どもから直にデータを収集して蓄積できるという点にある
と私は考えている。校内で比較的信頼性の高い標準テストを持てば、計算
力がついたかを条件つきではあるが客観的に検証できるのである。

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