スペンサー「教育論」を読む 2 [企画・思考]
スペンサー「教育論」を読む 2
スペンサーは、「第1章 如何なる知識が最も価値があるか」で、人生を構成している活動
の分類を試みている。
次の部分である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーー
第一着手としては明らかに、人生を構成している主要な種類の活動を、その重要性の順に
分類することである。それらは次のように分類するのが自然であろう。
(一)直接自己保存に奉仕する諸活動
(二)生活に必要な物を確保することによって、間接に自己保存に奉仕する諸活動
(三)子孫の養育と躾を目的としている諸活動
(四)適正な社会的、政治的諸関係の維持に包摂される諸活動
(五)生活の余暇を満たして、趣味と感情との満足に奉仕する多方面の活動
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーー
この5つの活動は、どこかで見たような。
・・・そう、明らかにマズローの欲求の五段階説に通じるものであると思った。
これについては、三重大学の吉本敏子氏が、「生活経営教育における教育的価値論」として、
比較を試みながら紀要論文にまとめておられる(三重大学教育学部研究紀要. 人文・社会科
学. 2002, 53, p. 87-95.→インターネット上で無料閲覧可)。
詳しくは論文を閲覧して頂くとして、ここでは氏がまとめられた「教育的価値の分類」表を次に
引用させて頂く。
氏によれば、スペンサーは、右側の系統主義的考え方に属し、位階的主体形成論者であるという。
また、スペンサーはいわゆる「功利主義者」として語られることが多いが、近年そうではないと
する再評価が行われているとも述べられている。
いずれにしても、吉本氏は経験主義的考え方と系統主義的考え方を統合することが大切であると
述べられており、長嶋俊介氏の論文を引用しながら統合モデルの検討をされている。
次回は、このへんをわかりやすく自分なりにまとめてみたいと思う。
スペンサーは、「第1章 如何なる知識が最も価値があるか」で、人生を構成している活動
の分類を試みている。
次の部分である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーー
第一着手としては明らかに、人生を構成している主要な種類の活動を、その重要性の順に
分類することである。それらは次のように分類するのが自然であろう。
(一)直接自己保存に奉仕する諸活動
(二)生活に必要な物を確保することによって、間接に自己保存に奉仕する諸活動
(三)子孫の養育と躾を目的としている諸活動
(四)適正な社会的、政治的諸関係の維持に包摂される諸活動
(五)生活の余暇を満たして、趣味と感情との満足に奉仕する多方面の活動
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーー
この5つの活動は、どこかで見たような。
・・・そう、明らかにマズローの欲求の五段階説に通じるものであると思った。
これについては、三重大学の吉本敏子氏が、「生活経営教育における教育的価値論」として、
比較を試みながら紀要論文にまとめておられる(三重大学教育学部研究紀要. 人文・社会科
学. 2002, 53, p. 87-95.→インターネット上で無料閲覧可)。
詳しくは論文を閲覧して頂くとして、ここでは氏がまとめられた「教育的価値の分類」表を次に
引用させて頂く。
氏によれば、スペンサーは、右側の系統主義的考え方に属し、位階的主体形成論者であるという。
また、スペンサーはいわゆる「功利主義者」として語られることが多いが、近年そうではないと
する再評価が行われているとも述べられている。
いずれにしても、吉本氏は経験主義的考え方と系統主義的考え方を統合することが大切であると
述べられており、長嶋俊介氏の論文を引用しながら統合モデルの検討をされている。
次回は、このへんをわかりやすく自分なりにまとめてみたいと思う。
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