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読解リサイクル1 [国語]

読解リサイクル1

読解リサイクル?
これは私の造語です。
読解の学習で習った言葉たちを即作文等で再利用しようという試みです。
読む・書くを双方向で捉えるという見方もできます。

やり方は極めて簡単です。
これ以上はないというほどシンプルです。
このブログで何度も登場したマンダラートを使います。

今回は、まずその原理・仕組みをお話します。
 
「大造じいさんとガン」のクライマックス直前に次のような記述があります。

 東の空が真っ赤に燃えて、朝が来ました。
 残雪は、いつものように群れの先頭に立って、美しい朝の空を、真一文字に
横切ってやって来ました。
 やがて、えさ場に下りると、グワア、グワアというやかましい声で鳴き始め
ました。大造じいさんのむねは、わくわくしてきました。しばらく目をつぶっ
て、心の落ち着くのを待ちました。そして、冷え冷えするじゅうしんをぎゅっ
とにぎりしめました。

ここから、この場面の様子を表す言葉を抜き書きします。
発問は、「様子がわかる言葉をマンダラに書きましょう」くらいでよいでしょう。
スライド1.jpg
例えば、このようになるでしょう。
なぜマンダラに書き出すのかは追々説明します。

さて、読解リサイクルでは、習ったこれらの言葉(教科書から抜いた言葉)を
再利用するわけです。
この場面は闘い前の情景描写ですから、例えば「運動会の作文」などに使うとよい
でしょう。
まず、先ほどのマンダラをよく眺めさせます。言葉をじっくりミルということが
重要です。
そして、新たなマンダラを配ります。
例えば「今日は運動会直前の様子を書く」と子どもたちに話し、マンダラの中心は
「運動会直前の様子」としてみましょう。
まず、先ほどのマンダラから使えそうな言葉を抜き書きさせます。
ここでは、5つを使いましたが、1つでも2つでもよいでしょう。
スライド2.jpg
空いているセルは、例えばこのように埋めます。
スライド3.jpg
そして、マンダラ上の言葉をつなげて作文してみせます。

次のようにです。

 美しい朝の空を眺めてぼくは深呼吸をしました。
 今日は、待ちに待った運動会の日です。ぼくはわくわくして
早起きしてしまいました。
「ようし、今日はやるぞ」
目をつぶって両手をぎゅっとにぎりしめました。
 ふと見ると空が真っ赤に燃えています。

 文章→マンダラ(眺める) マンダラ(眺める)→文章

という逆のプロセスを踏むだけです。
 実際の授業ではこのプロセスを短く説明し、すぐに子どもたちにチャレンジさせます。





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