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5月も音読 [国語]

5月も音読
4月。
1ヶ月で学習規律がしっかりと身についたかを確かめる
簡便な方法がある。
一斉音読をさせて確かめる方法だ。
確かめるポイントは次の4つ。

1.全員が教師の指示でさっと起立できる。
2.全員が教師の指示で教科書以外のものを数秒でしまえる。
3.全員が教師の指示で教科書を両手で持ち、読む準備ができる。
4.全員が声を揃えて数行程度を音読できる。

もっとも大切なことは、教師が指示した後に数秒で同じことをする
態勢に入れるということである。
「レクリエーションの原則」という記事をかつて書いたが、
レクリエーション協会の方に教えて頂いた原則も第一は
(指導者)1対集団の活動からスタートすることであった。

初任者によくある失敗として、
先生の指示が通らないから子どもに注意させるというのがある。
日直に「●●さん。●●さん。・・・静かにしてください」などと注意させる。
そうして、授業がいつまでも始まらない状況に陥る。

要するに教師が「起立」といったら全員がさっと立てるようにする。
たったこれだけのことだ。

2.は音読に集中させるための環境作りである。
余分なものをしまわせる訓練でもある。
3.を全員に徹底するのはなかなか難しい。きちんと両手で持ち、あごの高さ
くらいに教科書を保持させる。
まず教師がその姿勢をやってみせ。真似させる。教師が座っていたり、教科書を
片手で持っていたりしては駄目だ。
すでに5月のはじめで「えっ、両手で持つの」「かったるい」などと言いだすのは
まだよい方で、黙っているとすぐ教科書がさがったり、片手で持ったりする子が
いるクラスは要注意である。同じ姿勢を少なくとも1分はとれるよう鍛えなければ
ならない。
4.そして音読である。
1ヶ月間で繰り返し練習を積み重ねればすらすらと音読できるようになる。
が、まだまだという方には、次の方法をお勧めする。
クラスを左右に二分し、交代読みをする。半分が読む時に立ち、半分は座っている。
だいたい一文程度を交互に読む。いわゆるマル読みというものだ。句点まで読み、
交代する。これをクラスの半分の人数で一体感が出るまでさせる。
一体感を早く出すためには、教師のフォローが必要だ。
「いいぞ、声が揃った」「いやあ驚いた。ぴったり合っている」
など、短い評価言を教師が素早く発するとよい。
最初は交代のタイミングがわからない子がいるので教師が「はい」と
その場所で一言指示するとよい。
素早く立って音読し始めるためには椅子をいちいち入れさせない。

さて、1.から4.が全員に徹底できているようなら確かめ終了である。
うまくいかない場合は続きをお読みいただきたい。
うまくいった場合も、音読は続ける。
年間を通じて、音読は続ける。
あらゆる教科で、音読させる。
特に、算数の問題はしつこいほど音読させる。
すると文章題が好きになり始める。
5月も音読、である。
※※うまくいかない時の対処法(例)※※
1.少人数単位で確認していきます。
  手っ取り早いのは列ごとです。
 「では、列ごとにできたかどうか確認します」
  この際、さっと揃って立てたところを大いにほめるのがこつです。
 「この列は素晴らしい。息がぴたっと揃っています」
  のように即座にほめます。揃っていないのにほめてはいけません。
  そんなときは
 「おしい。あと一人」「おしい、あと少し」
  のように事実をフィードバックします。
  低学年のうちに、習慣づけておくことをお勧めします。

 2.3.も同様にして確認します。
  テンポ良く確認し、テンポ良くほめるのがこつといえばこつかもしれません。
  初任者は、ほめ言葉を瞬時にだせるようあらかじめ練習しておくのがよいでしょう。
  中村健一編著「学級担任に絶対必要なフォローの技術」(黎明書房)は是非読んで
  おきたい本です。
  p.53「フォロー」6つの基本は、大いに参考になると思います。
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