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SOS話法から学ぶこと [企画・思考]

SOS話法から学ぶこと

野中先生の講演会で、
SOS話法というのがあることを教わった。
 S・・・すごいですね
 O・・・おどろきました
 S・・・さすがですね
日本プレゼンテーション協会の箱田忠昭氏が提唱されている、ほめ方の
テクニックである。
箱田氏のコラムから引用させていただく。
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私たちは、お世辞とわかっていたとしても、ほめられると嬉しいものです。
これは、あなたの上司であっても全く同じことが言えます。
「○○さん、さすがですね」
「いやあ、おどろきました」
「○○さん、すごいですね」
これを私は、「SOS話法」と言っています。
SOSとは、「さすがですね」、「おどろきました」、「すごいですね」の三つです。
・・・(中略)・・・
「ほめ方には、話法もあります。つまり、ほめる時の『順番』です。
『ほめる→ほめた理由を話す』
というのが、基本パターンになります。
『部長、いいネクタイですね』
などというのは、どちらかというとお世辞にとられてしまうでしょう。
それよりも、
『部長、いい柄のネクタイですね。昨日デパートに行きましたら、同じ柄が秋の
新作ということで出ていました。いいところに目をつけていますね、さすがです』
というようにして、ほめた理由を加えますと、さらにいいほめことばということになります。
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SOS話法から私が学んだこと。
それは、大切なほめ言葉はそう多くはいらないということだ。
というか、そう多くの言葉を瞬時に出すことはできない、と言った方がよいだろうか。

この4月に、最近何かと話題の理化学研究所からワーキングメモリに関する重要な発表が
あった。
報道発表資料は、ここでみることができる。
いわゆるメタ認知を支えるメカニズムの一端が明らかになったというのである。
実験に使ったラットは、脳波の一つである高周波ガンマ波の位相がシフトすることに
より誤った行動を意識的に修正しているという。
今後、短期記憶と長期記憶の連携のしくみが科学的に解明されることを
大いに期待したい。

いずれにしても、われわれが「瞬時に想起できるほめ言葉」はそう多くは
ないということだ。
問題はだからどうするかだ。
ほめ言葉を厳選し、意識的に使うことが必要なのだと私は思う。
さらに大切なことは、その言葉が子どもの心に届くものかどうかということだ。
先ほどのコラムの内容でいうなら、「お世辞」ととられない工夫だ。

「味噌汁・ご飯」授業研究会では、「一人研究授業」を提起している。
自分の授業を録音し、聴いてふりかえる。
ただ、それだけだ。
ほめ言葉についても、ふりかえりが可能だ。
◎ほめ言葉の量・・・積極的にほめているか。
◎ほめ言葉の質・・・どんな言葉を使っているか。
日常授業研究は、授業者自らが「自分を知る」ということなのだと思う。

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