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「教師の多忙」を考える 2 [企画・思考]

「教師の多忙」を考える 2

京都の北白川幼稚園園長、山下太郎先生のウェブサイトは、素晴らしいの一言に
尽きる。今回「教師の多忙」を考えるにあたっても、山下先生のサイトは大きな
ヒントをくださった。
少々探しにくかったので、URLを掲載させていただく。
https://aeneis.jp/?p=8361
「busy」とそれにまつわるラテン語のお話の部分を抜粋させていただく。
           ◆
・・・ある国の文化の影響は、日常の言葉をみるとよくわかります。ちょうど私達
の使う日本語には、たくさんの漢字やカタカナが見られるように、英語の文章には、
数多くのギリシア・ローマ時代の言葉の影響が見つかります。

例えば朝バスに乗ります。バスのつづりはbusと書きますね。busを ローマ字風に
「ブス」と発音して怒られたことはないでしょうか。 これはラテン語で
「みんなのために」を意味するomnibus(オムニブス)からつくられた言葉です。

今でも3つくらいのお話を1セットにした映画を「オムニバス形式の映画」と呼ぶ
ことがあります。ちなみに、ラテン語は小学校で習ったローマ字の発音で読めばい
いの です。ラテン語は古代ローマの言語だったのですから、「ローマ(の)字」で
いいわけです。

さて、バスに乗って学校に着きました。学校は英語でschoolといいますね。語源を
聞くとびっくりしますよ。ギリシア語で「暇」を意 味する「スコレー」がschoolの
語源です。今の学校はちっとも暇じゃないって?じゃあそれは本当の「学校」じゃ
ない(笑)。「暇」の反対語は「多忙」ですね。「忙しい」といえば英語は busy。
名詞はビジネスマンのbusiness。今の学生は「ビジネスマン」のように朝から晩まで
「忙しい」。

一方businessmanと対にして用いられる語がscholar(学者)です。 今紹介した
ギリシア語の「スコレー」をもとにして、「スカラー」という英語ができたというわけ
です。「学者」というより「暇人」 といった方が語源を尊重した訳語になります。お金
のためでなく、真理のために学ぼうとする人のことをスカラーと呼ぶのです。そう 考え
ると、スカラーに老若男女の別はありません。「学校」とは、本来そうしたスカラーの
出会いの場でありました。

「学校」の話が出たついでに、今度は「教育」(education)という語について考えて
みましょう。educationの動詞形はeducateですが、ラテン語で「外に引き出す」を
意味します。つまり、生徒一人一人の中に潜んでいる才能を外に引き出す、というのが
本来の意味なのです。「教え込む」とか「詰め込む」やり方はエデュケイショ ンの場に
似つかわしくありません。
事実、黒板のデータをせっせとノートに写すことは、首の上下運動であって、本当の
意味で学ぶことにはなりません。・・・
           ◆
bus busy omnibus business
これらの言葉がこんなに関連していたとは・・・私にとっては驚きだった。
「みんなのために」
という視点があれば、「busy」の意味が少し見えてくるような気がした。
というか、busyやbusinessのという言葉の中に、みんなのためにという言葉の意味その
ものが含まれていると考えるべきなのだろう。

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