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改めて「メモ学入門」を読む 22 [企画・思考]

改めて「メモ学入門」を読む 22
一日を充実させる要素
今泉浩晃「メモ学入門」p.109には、次のマンダラが登場する。
スライド1.jpg
このマンダラを眺めていると、ふと昨年8月に出された
「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ(第1部)」
が気になった。
このマンダラに登場するような「楽しむ」「豊かに」「創る」といった言葉が
どれくらい登場するのかということが、だ。
早速検索機能を使って調べた。
「楽しむ」「楽しみ」・・・0回
「楽しい」・・・1回
「豊か」・・・30回
「創る」・・・0回
「創造」・・・20回
私は、「生活を楽しむ」という発想を大切にしたいと思う。
確かに「生きる力」「生き抜く力」は大切だ。
しかし、豊かに生きるには、「生活を楽しむ」ということが欠かせないと私は考える。
 「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて(報告)」には、
補足資料⑴〜⑶がつけられている。
その⑶p.139には、「教員の一週間の勤務イメージ」が掲載されている。
これがひどい。
冒頭に「勤務時間8:00~16:30(うち勤務時間7:45,休憩時間0:45)として計算。」
と書かれているが表中に、休憩時間45分の設定がないのだ。
なぜ設定がないか。
それは、このイメージ内では事実上とれないからである。
労働基準法では、休憩時間について次のように規定している。
「第三十四条  使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも
 四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を
 労働時間の途中に与えなければならない。
 ○2  前項の休憩時間は、一斉に与えなければならない。ただし、当該事業場に、
 労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の
 過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との
 書面による協定があるときは、この限りでない。
 ○3  使用者は、第一項の休憩時間を自由に利用させなければならない。」
このイメージでは一斉付与も困難だし、休憩時間を自由に利用することもできない。
昼休憩時間帯の「給食、掃除、昼休み」は、いずれも指導の時間であり、現場を
離れることは到底許されない。放課後の時間は、会議や準備があり、やはり現場を
離れることは許されないのである。
それを知ってか知らずか、資料の最後に添付されているのも見逃してはならない。

学校の一日を充実させるには、職員が気持ちよく働ける最低限の環境が必要だと
私は考える。休憩時間にも、せっせと丸付けする教員の姿は本来異常だと捉えるべき
だ。私はそう考えている。


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