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難行苦行の漢字練習からどうやって抜け出すか [企画・思考]

難行苦行の漢字練習からどうやって抜け出すか
宇都出雅巳氏の「ゼロ秒勉強術」を読むうちに一つの記述が私の目をひきつけた。
「過去問は解かないで読む」というものだ。
この記述を読んで、私が連想したのは何故か漢字練習だった。
漢字をどうやって効率的に覚え、それを忘れないでいられるか
は、今も重要な課題だと私は思う。
恐らく、多くの方に同意していただけるのではないかとも思う。
言い換えれば、指導法が十分確立していないということだろう。
だいたい、日頃いくつずつ漢字を教えるのがよいか
ということさえ、解明されてはいない。
私の経験では、毎日2〜3の漢字を教えると効率が上がる。
ワーキングメモリについての最新研究の中には、
平均「4」という数を示唆している文献がある。
一度にワーキングメモリに蓄えることができる数は意外と少ないのかもしれない。
但し、年齢が上がってもこれはあまり変化せず、80歳でもそうは低下しないという。
コンスタントに毎日2〜3の漢字を教えると2ヶ月と少しで漢字スキルを
一度やり終えることができる。
その間、一旦ワーキングメモリに蓄えられた記憶をいかに長期記憶へと移行する
かが課題となる。
一言で言うなら、繰り返し、覚えたことを想起する場が必要ということだろう。
想起を確実にするシステムをどこかに組み込むことが大切だと私は考えている。
漢字も一旦習って、書いてしまえば、ある意味それは過去問となる。
なのに、相変わらずノートに書かせて復習させる(想起させる)ということが
多くないだろうか。
よく現場で目にするのは、「習った漢字をノートに一行ずつ書いて来なさい」
という課題だ。
宇都出氏の本にはその辺を工夫し直すヒントがたくさん書かれているように感じた。
ふり返ってみると、大人が漢字を忘れた時には、近くの人にその漢字の書き方を
尋ねることが多いように思う。
「これって漢字でどう書くんだったけ」
と。
応える側は、その時、知っている部首と漢字などを組み合わせて口頭で伝えること
が多いように思う。あくまで私の感覚ではあるが。
例えばこのようなことを普段の復習に応用できないかということである。

いずれにしても、とりあえず10問程度の短期テストが終わったら、それをどう
長期記憶へと効率的に移行させていくか、具体的な方法をさらに考えてみたいと
思った。


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