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中学生のためのMandal-Art 入門 9 [企画・思考]

中学生のためのMandal-Art 入門 9
「中学生のためのMandal-Art 入門」はデザイナー今泉浩晃先生が、
全23回にわたってFacebookのiMandalArtサイト・ノートに連載
された記事です。
現在もこのサイトでノート過去記事を遡ればみることができます。
今回、私のブログに転載する許可を得ました。
転載にもしばらく時間がかかりますが、2回分ずつご紹介します。
今回は、入門17・18をご紹介します。
 
中学生のためのMandal-Art入門 17
2011年8月22日 15:04
ボキャブラリーのカタチ

構造をつかむ、カタチを知るということは、
そこから学習が始まる、という、学びのスタートラインに立ったということです。

構造をつかむ、ことで、

「今、学習していることは、全体の中の、どの部分なのか?」 を知り、
「それは、どの部分と関連していることなのか」 を理解し、
「次は何を学んでいけばいいか」 を判断することができる、ということ。

私たちは、

「こういうことなら、これは、こうすべきだ」 とか、
「もし、ああいうことなら、ああした方がいい」 などという
判断力を、持っている。

それが出来ないのは、全体像や、ゴールが見えないからなのです。

こうして、学びが始まるのですが、次のステップは、
その「言葉」におけるボキャブラリーを増やすこと、です。

英語で例えるなら、「英単語」を覚えていく、ということなのだけれど、
ここでも「アウトプットのカタチで」という鉄則を忘れてはいけない。

具体的に言うなら

英単語を、単語とその意味だけで覚えるのは
学校の試験などで、単語が並んでいて、その意味を書けなどという場合を除いて
意味がない、ということだ。

その単語を使って、何かを言いたい、つまりアウトプットしようという場では、
単語の意味だけ知っていても始まらない。

使うカタチ、つまり、どんな構造の中で、その単語が機能するのか、
それごと覚えてしまわなければ、実際には使えない。

ということで、マンダラートの提案は、次のようになる。

● 覚えたい単語を中心セルに書き、
周辺セルに、その単語を使った「短文例」を8つ書いて、それを覚える。

● 単語は、何かしら関連のありそうなグループ化して、
マンダラにまとめていくようにすると、より有効だ。

● そのグループは、動詞や前置詞などという集め方ばかりでなく
生活行動のカテゴリーなどでまとめておくと実践的になる。


こんなマンダラを1週間に数枚覚えたら、あなたは、きっと、英語が好きになる。

学びは、好きになることが、一番大事なことなんだよね。

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中学生のためのMandal-Art入門 18
2011年8月29日 10:31
いつから時間というものを意識できたか

いろいろな「カタチ」の話をしてきたけれど、
生きていく上で、最も大事なカタチの話をしよう。

それは「時間のカタチ」です。

時間は、目にも見えないし、触れることもできない。
ホントに、そんなものに、カタチが「ある」のだろうか。

でも、人間は、この「時間」を、ちゃんとカタチにしているのです。

カレンダーがそうであり、時計が、そうです。

この時間のカタチは、
人々の腕についていたり、部屋の壁にかかっていたり、
手帖や、パソコンの中などにあって、
毎日、毎時間、私たちに「時間」を教えてくれている。


でも私たちが、が、この「時間」を意識できるようになるには、
とても「時間」がかかった。

私たちが、この世に生まれて、
この世に時間というものがあることを意識するのは、
いつの頃からかを考えてみると分かる。

時間の概念は、大脳にとって、つまり、思考する脳にとって
原因と結果など、論理的な思考の基礎ともなる重要なものなのです。

この時間の感覚は、4歳頃からわずかに現れ、
9歳過ぎてから急激に発達する、と言われている。


今日も明日も分からなかった幼児に、
「今日はもう終わり、また明日しようね」 などと繰返されることで、
漠然と、今日と明日を意識し、今日と昨日を感じ取れるようになる。

パパが遊んでくれるから日曜日を覚え、1週間のリズムを知る。

こうして1か月を知り、
誕生日は、また来年ね、と、1年を知った。

中学生くらいになったら、10年単位で、10代、20代という
「世代」の意識も持てるようになっていると思うけれど、

恐らく、まだまだ実感としては感じ切れていないかも知れないな。

だから「将来の夢は?」 なんて聞かれても、実はピンとこない。

将来を考えても、せいぜい3年先くらいまでしかイメージできない。

なぜ3年かって、中学3年間という単位を、今経験中だからだ。


これらの時間の意識をマンダラに載せておくから、よく眺めてください。


そして自分は、それぞれの時間のカタチを、どう「実感」しているか?
を、考えてみて欲しいのです。

人生を生きるために、とても大事な能力になるからです。
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