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縦糸と横糸と 2 [企画・思考]

縦糸と横糸と 2

◎2時間目は、毛筆「うぐいす」を指導した。
 最初のクラスには、13:35の予鈴が鳴る前に行った。
 前回指導したことが、どのくらい浸透しているかを見極めるためである。もちろん、子どもの
せいにしてはいけない。浸透していなければ、自分の説明が足りなかったか、説明の仕方がわか
りにくかったか・・・と考える。そして修正すればいい。
 幸いにも、子どもたちは着々と準備を始めていた。
 13:40前に準備が完了しそうだったので、次のように言った。
「まだ、時間が少しあります。トイレ、水のみ行っていいですよ」
13:40には、ほぼ全員が準備を完了していたので、13:43に約束どおり授業を
開始した。
 その間、3分で準備を終えていた子の多くが、手本をよくみていたので大いにほめた。 
 授業の開始は、忘れ物チェックである。
「気をつけ。これから5時間目の授業を始めます」「始めます」などとやっているとあっと
いう間に5分ぐらいがたってしまう。
 だから、いきなり忘れ物をチェックする。
「全員立ちましょう」「習字道具、お手本がそろっている人は座りなさい」
 2回目の授業で忘れ物をした子は、約120人のうち1人であった。その子には、予備の
筆を貸した。忘れてはならないのが、忘れ物をしなかった子たちをほめることである。
 さて、今回授業で使用した教材は次の2つであった。
 ◎指導用DVDビデオ
 ◎穂先の動きが明示してあるなぞり書きシート
 特に指導書付属の指導用DVDビデオは秀逸である。パソコンにインストールして使用するように
なっている。インストールには5分ほどかかるので注意が必要だ。
 不覚にもこれを使用したのは初めてであった。
 忙しさに紛れてと言えばいいわけになるが、DVDまでは視ていなかったのである。
 ・やや斜めからみた運筆。
 ・真上からみた運筆(力の入れ方がわかる特殊な紙を使用)。
 ・真上からみた半紙への清書。
の順で内容が構成されていた。
 ビデオをみる前に、「穂先」という言葉の意味を確認した。
 板書して聞いた。
「穂」とは何ですか。知っている子はほとんどいなかった。
「稲穂」を例に挙げ、意味を確認した。
「先」はさすがにほぼ全員の子が理解していた。
 続けて次のようにも問うた。
「シートをみると穂先の絵が大きいところと小さいところがあります。違いは何ですか」
 数人が答えた。
「力の入れ具合によって変わります」
のようにである。
 「穂先」を教えた後、ビデオは書き始める前に、数回みせた。スロー再生もついていたので、
それも見せた。以下、子どもが書き始めてからもビデオはいつでもみられるように再生を続け
た。ビデオをみた子どもたちの多くがつぶやいていた。
「ビデオ、すごい。よくわかる」と。
 ビデオをまわしながら点画のつながり等のポイントは画面を指しながら押さえた。
 どの子も、なぞり書きではあるが、3枚程度を書き終えうち1枚を提出し、時間内に授業を
終えた。提出時には友達同士作品を見せ合い、熱心に鑑賞しあう子もいた。それも大切なこと
だと大いにほめた。授業の終わりに、「ありがとうございました」と自然に言葉に出す子も多
くいたので、「こちらこそ」と応じた。多少なりとも横糸が張れたのかなと思えた瞬間であっ
た。

 今回猛省したのは、指導書付録のDVD等はよくできているものが多いので、予めよくみた方
がよいということである。
 本校にはほぼ全クラスにノートパソコンと50インチのテレビが導入されており、その環境
も「よくわかる」の一因になっていると思う。


 
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