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ゆとり教育を英訳すると・・・ [企画・思考]

ゆとり教育を英訳すると・・・

ふと、思いついたことがあった。
ゆとり教育を英訳するとどうなるのだろうか」
早速、調べてみた。
といっても、私自身、英語に精通しているわけではない。
そこで翻訳サイトのお世話になってみた。
10ほどのサイトで調べると、次のような結果が得られた。
同じ結果を出したサイトもあった。
 
Pressure-free education
Education with latitude
Education at ease
Relaxed education
Elbowroom education
Latitude education
Education

何となく英語に直した方が、意味が見えて来るような気がした。

ちょうど一年ほど前、次のような記事を本ブログに記していた。
今も気になっている内容である。

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改めて「ゆとり教育」を考える。 [企画・思考] [編集]

何を今さらと思われる方も多いと思う。
しかし、最近の風潮で「ゆとり教育=悪」のような図式ができあがると、世論もそちらに
傾くような状況がみられる。
嵐が去ると、議論そのものもどこかに吹き飛んでしまい、台風一過のごとく、評価や検証が
十分でないまま、次のトッピクへとマスコミの関心が移っていき、何事も無かったかのよう
にそのページは閉じられてしまうと感じるのは私だけだろうか。

最近、あるウェブサイトに次の記述を見つけ、私は大変衝撃を受けた。
北白川幼稚園園長、山下太郎氏の講義録である。
少し長いが引用させて頂く。
「・・・まず『勉強』を取り巻くいくつかの言葉について、その意味を検討することから始
めましょう。というのも、まだまだわかっているようでよくわからない日本語はいっぱいあ
るからです。たとえば、『学校』とは何を意味する言葉でしょうか?英語ではスクールとい
いますが、元来はギリシア語で『ゆとり』を意味する言葉です。

しかし、勉強の中身を削減することで実現する『ゆとり』という意味ではなく、勉強に没頭
できる精神的・時間的『ゆとり』のことです。日本には、今のような学校システムの伝統が
大昔からあったわけではありません。大学というのは、もともとはギリシアのプラトンが作
ったアカデミー(アカデメイア)がルーツで、2000年以上の歴史があります。その間に熟
成された暗黙のルールやしきたり、その上に咲いている色とりどりの花があるわけです」

そもそもギリシア語には学校という言葉にゆとりという意味があったのである。
ただし、そのゆとりとは「勉強に没頭できる精神的・時間的『ゆとり』」ということだ。
そうであるならば我々はゆとり教育を捨てるのではなく、正しい意味のゆとり教育を今一度
受け止め直し教育実践を進めていかなければならないのだと私は思う。
・勉強に没頭できる有意義な課題を設定する。
・勉強に没頭できるだけの忍耐力や集中力をつける。
・勉強に没頭できるだけの学び方を身につけさせる。
・勉強に没頭できる環境を整える。
例えば、これらが、真のゆとり教育を実現する条件になるのかもしれない。

試みに、希英辞典(ギリシア語→英語)で学校を調べると「Leisure」という言葉がヒット
した。「Leisure」はまさに「余暇」であり「ゆとり」である。
また、その周辺の言葉を調べると「落ち着いた」「余裕を持った」というような言葉がヒッ
トする。さらに「Leisure」を調べるといわゆる日本の「レジャー」とは少し異なった面が
英語の中には見えて来る。どちらかというと日本のマスコミが「ゆとり教育をまだ続けるの
か」と批判したような消極的な意味ではなく積極的な意味の方が強いというのである。読書
なども「Leisure」に含まれるのである。
ギリシア語に精通している方のアドバイスを頂ければ、ありがたい。
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今回、機械翻訳ではあるが、英訳をしてもらうと、
「ゆとり」の捉えのずれが見えて来るような気がしてならなかった。
例えば、これまた日本語訳に問題があるかもしれないが、
・プレッシャーのない教育
・幅広い教育
この両者では大きなズレがあるように思う。

ちなみに、「生きる力」はつぎのようになる。
Power of living
Power to live for
Zest for living
The power which lives
文部科学省ウェブサイト上では、英語版のページがあり、そこではzest for lifeという言葉が
使われているようである。
ちなみにグローバル英和辞典によれば、
a zest for lifeを「生への意欲」と表現している。

これらをヒントに、今一度、「ゆとり」と「生きる力」について考えている。
但し、対象は子どもだけではない。教師も含めてである。


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