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あたたかいクラス、冷たいクラス [企画・思考]

あたたかいクラス、冷たいクラス
今から書くことは、全くもって非科学的なことです。
しかし、私が初任の頃からずっと不思議だと思っていたことです。

日直当番で放課後の教室をまわるといろいろなことに気づかされます。
特に、勉強になったのは教室の掲示物です。
どの先生も、教室の掲示物には配慮されているのだと思いますが、
じっくりと見ていると、あたたかく感じるものがあることに気づきました。
特に手の込んだ掲示物でなくても、あたたかさを感じるものがあるのです。

さらに、私が不思議だと感じたことがあります。
誰もいない教室で教卓の側に立ち、子どもたちが座っていた空の座席を見ます。
すると、子どもたちの座席が教卓にだんだんと近寄って来るように感じるクラスが
あるのです。
反対に、そう感じないこともありました。
「この差は一体なんなのだ」
と私は思いました。
以後、日直で教室をまわるたびに、ときどき教卓の側に立ってその感覚を確かめて
みました。何度繰り返しても、やはりその不思議な感覚はあるのでした。
自分の担任するクラスでも試してみました。
子どもたちに対する自分の理解が十分でないと感じた時には、
机が遠ざかって行くように感じられたように思います。
非科学的な感覚の世界とでもいったらよいでしょうか。
しかし、確かにその感覚があるものですから、私としてはその原因が探りたくなり
ました。
残念ながら、その答えは未だ見つかりません。
けれども、「はっ」としたことはあります。
それは、このサイトで何度も紹介したマンダラに出会った時に教わったことです。
スライド1.jpg
何も書かれていないマンダラは「無」ではないという教えです。
「無」ではなくて「空」だというのです。
考えてみれば、パッケージを極めて重要視する世界はたくさんあります。
例えば、焼き物を入れる「箱」です。「この箱がいいね」と鑑定士はおっしゃいます。
子どもがいない教室も「無」ではなくてエネルギーが渦巻く「空」なのだ。
私はそう思うようになりました。
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コメント 4

ハマコウ

おはようございます
確かに日直当番で教室を回ると 
掲示物 座席配置等々 いろいろなことを学ぶことができますね

教卓に近づいている…

そういえば そんなこともあるのかもしれません
次回の当番の時に意識してみます
by ハマコウ (2013-01-12 09:36) 

たぬき3

ハマコウさん、いつもありがとうございます。
不思議なことはたくさんあるような気がします。
例えば、低気圧が近づくとクラスがなんとなくざわつくと
いったことです。
かつてクラスの照明を明るくしたらいじめが減ったという
記事も目にしたことがあります。
by たぬき3 (2013-01-12 11:51) 

ディブ松本

命を感じます 生き物ですね。
by ディブ松本 (2013-01-12 23:08) 

たぬき3

ディブ松本さん、いつもありがとうございます。
イノチの不思議さは、子どもたちといると毎日のように実感できます。
毎朝子どもたちの登校を見守ってくださる方の多くが、「子どもたちからエネルギーをもらっています。ありがたいことです」とおっしゃいます。
by たぬき3 (2013-01-13 06:33) 

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