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ライフワークバランス [企画・思考]

ライフワークバランス
拙著「新卒教師時代を生き抜く2W仕事術」を上梓して早5年が経ちました。
そのp.153に次のようなマンダラを載せました。
スライド1.jpg
5年経った今、状況は少しずつ変わりつつあります。
マンダラで示すなら、このように変わりつつあるということです。
スライド2.jpg
もちろん、これは20代前半で大学を卒業し、その後最後まで勤め上げるとした
場合のマンダラです。そして、●学校に勤務といいながら、教師は勤務だけをして
いるわけではありません。教師の一日は、大きく分けると次の3つになるでしょう。
[満月]睡眠時間
[満月]勤務時間
[満月]勤務以外の時間
これらの時間配分を考えてみましょう。
まず、[満月]睡眠時間 です。
成人の最適睡眠時間は7〜9時間といわれます。
忙しい現場ですから仮に7時間とします。   
次に、[満月]勤務時間 です。
私の職場の状況を観察して最も短い時間で効率よく働く職員で9時間です。
多くの職員はそれをこえてるのが現状でしょう。
[満月]勤務以外の時間
ここまでで計16時間です。差引8時間の残となります。
しかし、ここには通勤時間が含まれます。
片道30分としても、1時間。片道1時間なら2時間が差し引かれます。
差引6〜7時間となります。
さらに、ここから、朝食、夕食、着替え、入浴等にかかる時間を引くと、
それらを1時間と見積もっても、差引5〜6時間となります。
この5〜6時間を何にあてるかです。
子育て中の方は、保育園の送迎に1時間はかかるかもしれません。
買い物にかかる時間もあるでしょうし、子供を寝かしつける時間もあるでしょう。
差し引くと、
家族団らんの時間は?
自分の時間は?
夫婦の時間は?
どれほど残るのでしょうか。

ここで思い出すのが、教育公務員特例法です。
その21条、22条には次のように書かれています。
(研修)
第二十一条  教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に
努めなければならない。
2  教育公務員の任命権者は、教育公務員の研修について、それに要する施設、
研修を奨励するための方途その他研修に関する計画を樹立し、その実施に努め
なければならない。
(研修の機会)
第二十二条  教育公務員には、研修を受ける機会が与えられなければならない。
2  教員は、授業に支障のない限り、本属長の承認を受けて、勤務場所を離れて
研修を行うことができる。
3  教育公務員は、任命権者の定めるところにより、現職のままで、長期にわたる
研修を受けることができる。

「研修」とは何でしょうか。
Google検索すると、ナビゲート ビジネス基本用語集の解説がヒットしました。
それによると
「研修 知識や技能などを修得することがもともとの意味だが、特に職務上必要な
能力を修得する講習会などの場をさす。企業内研修では職場を離れて講習会形式で
行う集合研修だけでなく、職場内で実施する教育、個人が自分で行う学習まで含む
とされている。それぞれ、Off-JT、OJT、自己啓発とよび、この3つを研修の3形態
という。」
真面目に考えるなら、最後の自己啓発も含んで研修なのです。
つまり、易しく言い換えるなら、ときどきは帰宅後も本の一冊ぐらいは読めという
ことになるでしょう。

現在の職場は休憩時間さえとれない現状があります。
休憩時間でさえ、仕事をしている職員がほとんどです。
中央教育審議会に示されたこの「教員の一週間の勤務イメージ」には、休憩時間が
示されていません。休憩時間を含むと書いてありますが、表中には示されていない
のです。なぜなら、一斉付与では、その時間が確保できないからです。
1377021_4_3_ページ_029.jpg
このような状況の中で、自己啓発をするにはもはや、土曜日、日曜日、長期休業を
使うしかありません。
しかし、今やそこもターゲットになっています。
土曜日に授業を、そしてその分を長期休業に振り替えて休みなさいというわけです。
私の知り合いの多くが、土曜日にも出勤して仕事をしていました。
主に、月曜から金曜までの残務整理です。
「土曜出勤をしなくてすむ仕事術を考えては」と話しました。
すると短期間で土曜日に仕事をする人がいなくなりました。
どうやら、土曜日に来ていない人の仕事ぶりをみて学んだようです。
いずれにしても、「今」は、教師のライフワークバランスを真剣に考えるときだと
思います。例えば、帰宅後本の一冊ぐらいは読む時間をどうやって生み出すかを考え
なければなりません。そのためには、
「さらに困難な現場を生き抜く仕事術」が必要なのです。

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