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体徳知 [企画・思考]

体徳知
知徳体という言葉がある。
知も徳も体もどれも大切だと、私は思う。
しかし、最近はこの順番が大事だとも思う。
まず、体だ。体がなければ徳も知も始まらない。
ここ10年、何か子供達の体に大きな変化が起きているのではと気になっている。
初めてそれを感じたのは10年ほど前の体育の授業であった。
私がたまたまその授業を参観していたときのことだった。
5年生の運動が比較的得意な子が、普通に腰より少し高い跳び箱を跳び越した。
その直後、その子は小指が痛いと言い出した。
私はずっとその子の運動を見守っていたが、何もおかしいところはなかった。
着手の仕方も正常だし、特に強く手をついたこともなかった。
が、結果は小指骨折だった。
同様のことが学年は違うが一週間ほどしてもう一度起きた。
やはり、普通に跳び箱を跳んだだけなのに、指の骨折をした。

最近、近隣の学校が6年生全員に活動量計をつけてもらい運動量を測定する試み
をした。
ほとんどの子が、その学年に必要な平均的運動量を下回ってしまったという。
しかし、子供達は活動力計そのものに興味を持ち、自ら運動し数値を上げようと
したそうだ。結果的に体力テストの結果も改善されたという。
子供が本来一日に満たすべき運動量が充足されていないという実態は彼等の日常
生活を観察するだけでも容易に推測できる。
高いところから飛び降りる。
遠くへボールを思い切り投げる。
友達を背負って歩く。
・・・
今の子供達があまりしない動作、行動を列挙するだけでも改善すべき点が浮かび
上がって来るような気がする。

教師も、体あっての徳知だと私は思う。
ノー残業デーを作ったために、他の日がかえって忙しくなったという話も耳にする。
教師の働き方を今根本的に考える時期に来ていると、私は考えている。
教師の疲弊はやがて子供達の生活にも必ず影響を及ぼすにちがいない。
日常授業は、雑務に陥る可能性がある。
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