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算数教科書の読み方 3 [企画・思考]

算数教科書の読み方 3
前回引用させて頂いた、藤井斉 亮先生の「教科書のご紹介」には非常に重要な
ことが示されていると感じている。今一度その部分を引用させて頂く。

「世界は日本の教科書にも注目しています。日本の教科書は、算数の内容の確か
な解釈に基づいて作られているからです。教材研究の結晶ともいえます
教材の価値が、子ども達にもわかるように工夫しました。・・・以下略・・・」
(太字は私による)

「教材研究の結晶ともいえます」
この部分が非常に重要だと感じたのである。
現在(いま)の教科書は、これまで様々な議論があったことを踏まえることを
前提に「厳選された問題群」で構成されている。そのような意味にこの部分を
私は受け取った。しかもそれが系統的に編集されて配列されているのが現在の
算数教科書なのだろう。 
また、ウェブサイト上の同じ場所にある「編集趣意書」の「特色3」には、
さらに重要なことが書かれている。
これだ。
「6 調査結果に基づいてつまずきをなくす
●全国学力調査にとどまらず,自治体ごとに実施された学力調査の結果も収集しました。
児童のつまずき の原因や苦手の傾向を分析し,すべての学年の紙面に反映させました。
*このデータは HP で閲覧できます。...1下24 ,2下14 ,3上50 ,4上25 ,5下36 ,6年35 ほか」
何気ない一行だが、現場人はこれを見逃してはならないと、私は思う。
全国学状だけでなく、各県の調査についても調べたということだ。
ここに東京書籍の教科書会社としての意気込みを私は感じた。
つまり平成27年度版の教科書は、各種学力調査にも対応した問題が厳選され掲載
されているのである。
私は、教科書編集者に、現場はもっと敬意を払い、教科書を大切に使わせて頂くという
意識を持つ必要があるのでは、と考えている。少なくとも、教科書を読み込まないで
授業に臨むというようなことがあってはならないのだと、私は思う。
さらに言うなら、
「教科書をまず使え」
ということだ。
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