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算数教科書の読み方 4 [企画・思考]

算数教科書の読み方 4
さて、ここからは具体的な教科書の読み方について考えてみたい。
まず、私がお勧めするのは読む前によく眺めるということだ。
繰り返しになるが、教科書指導書ではなく、教科書そのものを
よく眺めるということだ。
デザイナー今泉浩晃氏は「マンダラートの技法」で次のように述べられている。
「考えるということの本質は、日常の習慣化されたモノの見方なのです」
教科書の読み方は、一人ひとりの先生方によって異なるはずです。
初任者とベテランではきっと異なるのでしょう。
ここで気をつけなければならないことは、初任者であろうとベテランであろうと、
しばらくすると読み方が「習慣化される」ということです。
 
「馴れ(なれ)」ということには大いに気を配りたい。
いつの間にか、読み方が固定化されて、いつも同じように読んでいる自分を
ふり返り、メタ認知する必要があるのだと私は考えている。
例えば、低学年の子を図書館に連れて行き、好きな本を読ませると、多くの子が
たいして読みもしないで本をぱらぱらとめくり始める。子供によっては、一時間
中ひたすらぱらぱらとめくり眺めるということを続けるのだ。
大人には本は読むものという固定観念がいつからか生まれるのかもしれない。
ここはしばしそういう固定観念を捨てて、じっくりと教科書の紙面そのものを
眺めようというのが、私の勧めるところだ。
ツイッターの時代になってからか、文字列を素早く読むということが、さらに
加速するようになったと私は感じる。「とにかく速く」という風潮だ。
ややもすると条件反射的に単語の羅列に反応する習慣がついてしまう。習慣がつく
くらいならまだよいが、依存するようになるほど条件反射が進むと、どうなるの
だろうか。
今日授業する1ページをまずじっくりと眺める。
「そんなこと、しているよ」
という先生方には全く必要のないことだ。
が、現場の先生方をみていると、私には必要なことと感じられる。



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