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中学生のためのMandal-Art 入門 2 [企画・思考]

中学生のためのMandal-Art 入門 2
「中学生のためのMandal-Art 入門」はデザイナー今泉浩晃先生が、
全23回にわたってFacebookのiMandalArtサイト・ノートに連載
された記事です。
現在もこのサイトでノート過去記事を遡ればみることができます。
今回、私のブログに転載する許可を得ました。
転載にもしばらく時間がかかりますが、2回分ずつご紹介します。
今回は、入門3・4をご紹介します。
 
中学生のためのMandal-Art入門 3
2011年6月13日 14:35
あなたは、脳のカタチを知っていますか?

頭蓋骨の中にある解剖学的な脳の形ではありません。
脳の働きは、どんなカタチをしているのか、ということです。

私は長い間、思考のカタチをデザインしようとしてきました。
その結果、1つのカタチを見つけ出すことが出来ました。

私たちのアタマは、こんなカタチで動いているのです。

まず正方形を描いて、それを縦横ともに3分割します。
すると正方形が9つ集められた図が生まれます
(この9つの正方形を、セル<細胞>、と呼ぶことにします)。
これが、脳のカタチを描いたものです。

中心セルの周辺を、8つのセルが取り囲んだ、カタチです。
このカタチをマンダラと呼ぶのですが、
今は、その名前だけ覚えておいてください。

さて、今あなたの脳が、何かに興味を持ったとしましょう。
そのとき脳は、このカタチの中心セルに、
興味をもったことや意識をしたものを載せているのです。

もちろん周辺の8つのセルは、まだ空白のままですが、
脳は、空白があると埋めたくなるという特性を持っています。
脳は、周辺セルの空白が気になるので、
何とかこれを埋めようとします。

で、何で埋めればいいのか? 脳はそれを考え始めるのです。

考えるということは、このように、
空白を埋めようとする脳の働き、なのです。

例えば「お腹がすいた!」と思ったら、中心セルにそう書かれる。

書かれたからには、脳は、周辺の空白を埋めたくなる。

何か食べたいな。何がいいだろう?

ラーメンがいいかな?
それともハンバーガーがいいだろうか?
いや、ピザもいいな。

こんなふうにして、周辺セルを埋めてみます。

周辺セルは8つあるのですが、
ふつう、8つすべてが埋まることはメッタにない。
その前に、やっぱりピザにしようなどと決めてしまうでしょう。

決まった瞬間、そのピザが中心になった新しいマンダラが生まれます。

ピザを、どうやって手に入れるか、です。
食べに行くのか、出前をしてもらうのか、
どこからトルか、どこへ食べに行くか、を考えはじめます。

あるいは、「ピザかぁ、何ピザがいいかなぁ」、と、
メニュウに心が走ってしまっているかも知れない。

いずれにせよ、次々に「中心セル」が生まれ、
その周辺セルが埋められる、というシーンが展開していくのです。


脳とは、こんなふうにして、動いていたということを知っていましたか?

たった正方形が9つ、です。

このカタチを知って、それを使いこなすことが出来れば、
あなたのアタマは、見違えるように (いや、失礼!) 働き始める。

これをマスターすれば、この世にコワイものはなし、です。

中学生のためのMandal-Art入門 4
2011年6月21日 21:40
デザインや建築の世界には、" Form follows function " という言葉があります

「形態は機能に従う」

創ろうとするものの機能に従ってカタチが決まってくる、
カタチによって機能が定まってくる、ということ。

「カタチは機能を示す」のです。


これは、私たちの「能力」についても、同じです。

スポーツ選手は、フォーム(形)を大事にします。
ホームランバッターにはホームランバッターの、
そして、ショートヒッターにはショートヒッターのカタチがある。

そのカタチを、どう見つけ、どう身につけるか、であって、
その前には、何をしたいのかという、目的や目標が必要です。


例えば、勉強の仕方 (というカタチ) も、
何を目的とするかによって違ってくる、のです。

日本人は、中学、高校、そして大学と、10年も英語を習いながら、
日常会話ひとつ出来ない、などと言われますが、
学校英語の目的は、会話の習得ではなかったからです。

では、なんのための勉強だったのか?

学校英語の目的は、受験のため、だったのですね?
受験英語とは、出題される試験問題に左右されるのです。


この「何のため?」という発想は重要です。
サバイバル能力とは、
この「何のため?」という考え方をすることです。

この発想をすることで、世の中は180度変わって見えてきます。

目的が明快になることで、
「それなら、こうする」とか、
「そういうことなら、こんなふうにする」と、
やることも、やり方も、変わってくるのです。

その意味で、
この Form folloews function. という言葉を覚えておいてください。


目的によってカタチは違うんだ、ということと、
カタチを変えれば、やれることも変わっていくんだ、ということです。

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