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思考ツールと問いの構造8 [企画・思考]

思考ツールと問いの構造8
生活科における「気付き」とは2
「はい、はい、わかりました」とはならないのは、「認識」という言葉の
難しさだ。
わからないときはマンダラートのお世話になる。
中心に「認識」と書き、展開してみる。
まず辞書的な意味だ。
複数の国語辞典を参考に書いてみた。
スライド2.jpg
例によってじっと眺めてみる。
例えば「認識」するには、
「見分ける」「見分けられる」ということが重要なのだとわかる。
アサガオの栽培では「アサガオ」を「アサガオ」として見分けられることが
気付きの条件となる。アサガオは成長とともに形を変える。
種→双葉→本葉が出る→・・・
成長のそれぞれの段階について子供がアサガオであることを見分けられることが
重要なのである。
そのためにはまず、アサガオの種がアサガオの種であることを「知る」必要がある。
なるほど、「ある物事を知る」と「物事を見分けられる」は表裏一体であることが
わかる。要するに「これがアサガオの種ですよ」と教えてもらうから見分けられる
ようになるのである。
アサガオの種であることを知った子供たちはアサガオの種をアサガオの種として
ミルことになる。ミルことによってアサガオの種の様相に気付く=知るのである。
ミルを見ると書かなかったのは、さまざまなミルがあるからだ。一言でいうなら
五感を総動員することがミルと言えるだろう。五感を総動員することによって、
子供たちはアサガオの種のさまざまな様相に「気付く」のである。
さて、種を手に入れた子供たちはそれを蒔き育てることになる。ここでも、種を
蒔けば芽が出るということを知っている必要があろう。
それを知った子供たちは種を蒔き、水をやり、発芽した種の育ちを見守ることになる。
育ちの過程の中で、さまざまな気付きが生まれる。
つまり、時間とともに育つアサガオの変化に「気付く」というわけだ。
さて、気付きはどこで起きるかと言えばそれはそれをみる者の脳内で起きる。
その脳内で起きたことを他人に伝えることが課題になるのである。
例えば種の様相を伝えるには
・言葉に置き換える
・絵に描く(絵に置き換える)
・これら両者を混用する。
しかないだろう。
一方、アサガオの育ちを俯瞰する時、そこには
・比べてミル
ことが必要になる。
アサガオ自身の成長の様子の比較もあるだろうし、他児のアサガオとの比較もあるだろう。
さらには、自分自身との比較や他の動植物との比較もあるだろう。
比べることによる気付きもあるということだ。
さらには、時間軸に沿ってアサガオの様相を
・たどる
ことも重要だ。
種から順に見るのではなく、例えば、枯れた状態から遡るということだ。
一生をふり返るといってもよいだろう。
そこにも様々な気付きが生まれるはずだ。


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