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書く力をつける5 [国語]

実は、書く力をつける4に書いたクラスは、
2月からピンチヒッターとして受け持ったクラスであった。
私に与えられた時間は1ヶ月しかなかった。
最初にクラスに入った時は、悲惨な状況であった。
いわゆる学級崩壊状態というやつである。
中には、初め私の言うことを聞かず窓から飛び出し、逃げる子もいた。
掃除をさせると、全員が遊んでいた。
2週間後、子どもたちは落ち着きを取り戻し、5年生として卒業式の
練習にもまじめに参加するようになった。
子どもたちの書く力は、次の日記に示されるくらいにはなった。

三月十六日

 今日、家に、太刀川さんという女の人が来ました。太刀川さんとは、家に来てくれる
美容師さんの事です。かみの毛が、ごわごわしていて、じゃまだったので、
「早く切ってもらいたいな」と、ずっと思っていました。
 私のかみは、量が多くて、なかなかごわごわがおさまらないので、変な薬を付けて、
サランラップを頭にまき、しばらくしたら、はさむドライヤーを使って、まっすぐに
のばします。かなり時間のかかる作業でした。
かみの毛をすいてもらう時、ドキドキしました。
「ちょきちょき」と、リズムよくはさみが動いて、「すごいなぁ」と思いました。
 終わって鏡を見たら、とてもきれいにまとまっていました。うれしくて、何回もな
でまわしました。
 それから、私は、すぐおけいこに行きました。おけいこから帰ってくると、すぐに
太刀川さんは帰ってしまいました。
「太刀川さん、ありがとう!」

保護者からも次のようなメッセージを頂いた。

「クラスの力」毎日楽しく拝読しています。
長文や漢字づかいなど苦手な我が子ですが日記も絵がなくなりだいぶ上達してきている
様子で嬉しい限りです。4年生の時には長続きしなかった日記ですが今回はフィクショ
ンもありで毎日ちゃんと言われなくても一人で出来ているのでビックリです。
このまま習慣づいてくれると良いなと願う母です。

言葉の使い方や、漢字の使用率等、課題はたくさんあった。
とりあえず、段落を作り、その場の様子がわかる作文は書けるようになった。
私は、子どもたちの作文を見て、読めば、その子たちが受けてきた国語の時間の指導の
8割はみてとれると思う。
次回は、作文指導のステップを自分なりに少し整理してみたい。




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