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学校の危機管理 [企画・思考]

若い頃から、考え続けてきたことがある。
それは、学校の危機管理に関連することだ。
事故が万が一の確率で起きると仮定したとき、学校はどれくらいのリスクを背負っているかということである。
あくまでも確率の問題にはなるが、私の学校の場合は、次のようになる。
・児童数 約650名
・授業日数 約200日
650×200=130000
つまり授業の延べ日数は年間130000日になるのである。
仮に10000日に1回、大きな事故や事件が起きるとすると、年間13回の危機が訪れ
る計算になる。
200÷13=約15.3 つまり、万が一の確率でもこのように考えれば2週間に1回
程度、大きな事故や事件が起きる計算になるのである。

大切なことは、万が一の確率であっても、年間13回の危機が訪れると仮定して
危機管理をするかどうかという点だと思う。
子どもたちの話を中心に計算をしてみたが、
保護者の数は児童数を上回る。
万が一の確率で保護者が大きなクレームを学校に寄せるとすると、その回数が年間13回
以上になることは容易に予想できる。

このような計算は机上の空論だと思われるかもしれない。
しかし、万が一の確率でも、こんなに危機が訪れるのが学校だということは覚えておかな
ければならないと私は考えている。

少し前には、交通事故死亡者が年間10000人という時期があった。
現在は、それが大幅に減少し5000人を切ったという。
減少の要因は、複数であるという。
(次の5点は「現代ビジネス」(集英社、2月号)による)。
●飲酒運転の減少
●シートベルト着用率の向上
●最高速度超過違反の減少
●運転マナーの全体的な向上
●対歩行者衝突安全の向上
●救急医療技術の進化
●車両の安全性の向上

このことに学ぶとすれば、
・児童の意識を変える。
・学校の環境や安全のシステムをそのものを変える。
・児童の危機対応行動力そのものを鍛える。
・危機管理評価を積み重ねる。
というような視点での見直しが必要だと感じた。

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