中学生のためのMandal-Art 入門 5 [企画・思考]
中学生のためのMandal-Art 入門 5
「中学生のためのMandal-Art 入門」はデザイナー今泉浩晃先生が、
全23回にわたってFacebookのiMandalArtサイト・ノートに連載
された記事です。
現在もこのサイトでノート過去記事を遡ればみることができます。
今回、私のブログに転載する許可を得ました。
転載にもしばらく時間がかかりますが、2回分ずつご紹介します。
今回は、入門9・10をご紹介します。
中学生のためのMandal-Art入門 9
2011年7月14日 14:27
現代に生きるためのサバイバル学
ここから2nd stage に入ります。
1st stage では、大きく3つのことを述べました。
(1)
『教育とは、いつの世も、
生きていくための能力を与えるシステムなのです。
生きていくための能力とは、
人間社会においては、「アタマを使う能力」です。』
(2)
『教育とは、啓発と訓練でできています。
啓発とは、人が気づかずにいることを気づかせ、
より高い理解や認識に導くことであり、
訓練とは、気づいたことが、出来るようになるために、
繰返しやって身につけること、です。』
『啓発とは、カタチを知ること、
訓練とは、カタチが使えるようになることだ、』
(3)
『カタチとは、モノゴトの構造を知ることであって、
そのカタチを知ることで、そのモノが使えるようになるのです。
脳をうまく使うためには、まず、脳のカタチを知り、
そのカタチにしたがって脳を使うこと、とは、このような意味なのです。』
これらをマンダラの上にまとめておきます。
2nd stage は、このマンダラをアタマに入れてもらうことから始めます。
(1)の文章が、中心セルの「タイトル」になっています。
(2)の文章は、啓発と訓練の文字を左右に配置して、横軸になっています。
(3)の文章は、機能とカタチを上下に配置させた縦軸です。
このマンダラを、どう使うか?
そこには、どんな意味があるのか? が、2nd stage のテーマです。
まずは、マンダラというカタチの持っている約束事から知ってもらいましょう。
マンダラは、中心セル=周辺セル、というルールで成り立っています。
中心は1つで、周辺は8つですから、ここでは、1=8というルールです。
つまり、このマンダラは、
サバイバル学は、啓発・訓練・機能・カタチ、この4つが、
関連し合い、組み合わさって出来ている、ということです。
ここで大事なことは、ここに載せられたものの、どれが欠けてもダメなのです。
全部が合わさって「中心セル」と対面しているからです。
と、言った言葉に反するようですが、
周辺セルは、それぞれが中心セルと1:1で対応する権利を持っています。
サバイバル学は「カタチ」だ、とか、
サバイバル学は「啓発」だ、というフレーズが可能なのです。
同時にまた、周辺セルは、それぞれがイコール関係にあります。
カタチ=啓発 であり、カタチ=訓練 であり、カタチ=機能 なのだ、というわけです。
こんな、分けの分からない「関係式」ってあるのか? という疑問から、
マンダラ学、いや、マンダラートは始まるのです。
それと、もう1つ。
このマンダラの、それぞれのセルに書かれた言葉の位置は、
自由に動かして、変えることが出来ます。
まあ、どこに置いてもいい、ということです。
でも、やってみると分かることですが、位置を変えると、
私たちの眼は、いやココロ、いや、アタマは、
その微妙な位置関係を読み取って、何かを感じとることがある。
えっ! とか、はっ! とか、何かに気づく。
つまり、思考を促進させるキッカケをつくってくれることがあるのです。
iMandalArt など、デジタルマンダラを持っている人は、
このマンダラを書き込んで、いろいろ動かして、眺めてみてください。
今日は、ここまでにします。
サバイバル学は、これだけのことが出来ればいい、ということです。
たったこれだけ! やさしい! 簡単! ですね。
中学生のためのMandal-Art入門 10
2011年7月19日 13:30
周辺セル同士がぶつかり合って智慧が生まれてくる
「サバイバル・マンダラ」を、眺め尽くしてもらえたでしょうか?
きっと眺めているうちに、いろいろなことを考えたことでしょう。
そして最終的に「ココロのうち」に残された「想い」は、
「これを、これから、どうするのかな?」 という問いではないでしょうか。
次のステップは、
このマンダラを展開して、それぞれのセルの内容を創ることです。
つまり、習得すべきサバイバル技術をリストアップしてみること、です。
「啓発」とは、何をすればいいのか?
「機能」なら、欲しい機能(能力)、必要な機能は何か?
「カタチ」は、何の、どんなカタチを知るべきなのか?
「訓練」は、何を訓練すればいいのか、などなど、です。
さて、どこから考えるか? 何から考えるか?
どこからでも。
好きなところから。
気がついたことから。
それがマンダラとのつきあい方です。
だから、いつもマンダラを眺めることから始めるのです。
眺めているから「気づく」のですから。
中心=周辺 =周辺1+周辺2+周辺3+・・・
周辺1=周辺2、周辺1=周辺3、・・・・
という不思議なルールを思い出してください。
具体的に言えば、
例えば、啓発とは訓練 のことだ、と言っている。
最初は、「教育とは、啓発と訓練だ」と言っていたはずですね。
それが、啓発は訓練だ、となってしまっていいのか?
おまけに、
啓発とはカタチ が、
啓発とは機能 なのだ、ということにもなってくる。
「そんなバカな!」と思う心を抑えて、ちょっと考えてみる。
すると、何となく「納得」できそうな気がしてくる。
啓発とは訓練なのです。
最初から「啓発」に優れた人なんていやしない。
何かを見て、感じたり、啓発を受けたりするためには「何か」の訓練が必要そうだ。
問題は「それは何か?」なのであって、それを考えてみよう、
となってくる。
つまり、考えることの「マト」が絞られてくる。
マトさえ絞られれば、後は、ひたすら考えるだけだ。
こうして絞り出したエッセンスを、これから1つ1つ話していこうと思う。
話は、啓発であったり、カタチであったり、
あちこちに飛ぶように見えるかも知れないけれど、
最初に言ったように、これら周辺セルは、すべて「イコール」で繋がっているから、
つまりは、すべては同じというわけだから、いいよね?
整理したくなったら、また後ですることにしよう。
ここでは、とりあえず、マンダラの上に載せられた言葉は、
1つのセルだけで存在することはないのだ、ということを知っておいて欲しい。
他のセルと、かかわり合う中で、意味を持ち、機能するということだ。
「中学生のためのMandal-Art 入門」はデザイナー今泉浩晃先生が、
全23回にわたってFacebookのiMandalArtサイト・ノートに連載
された記事です。
現在もこのサイトでノート過去記事を遡ればみることができます。
今回、私のブログに転載する許可を得ました。
転載にもしばらく時間がかかりますが、2回分ずつご紹介します。
今回は、入門9・10をご紹介します。
中学生のためのMandal-Art入門 9
2011年7月14日 14:27
現代に生きるためのサバイバル学
ここから2nd stage に入ります。
1st stage では、大きく3つのことを述べました。
(1)
『教育とは、いつの世も、
生きていくための能力を与えるシステムなのです。
生きていくための能力とは、
人間社会においては、「アタマを使う能力」です。』
(2)
『教育とは、啓発と訓練でできています。
啓発とは、人が気づかずにいることを気づかせ、
より高い理解や認識に導くことであり、
訓練とは、気づいたことが、出来るようになるために、
繰返しやって身につけること、です。』
『啓発とは、カタチを知ること、
訓練とは、カタチが使えるようになることだ、』
(3)
『カタチとは、モノゴトの構造を知ることであって、
そのカタチを知ることで、そのモノが使えるようになるのです。
脳をうまく使うためには、まず、脳のカタチを知り、
そのカタチにしたがって脳を使うこと、とは、このような意味なのです。』
これらをマンダラの上にまとめておきます。
2nd stage は、このマンダラをアタマに入れてもらうことから始めます。
(1)の文章が、中心セルの「タイトル」になっています。
(2)の文章は、啓発と訓練の文字を左右に配置して、横軸になっています。
(3)の文章は、機能とカタチを上下に配置させた縦軸です。
このマンダラを、どう使うか?
そこには、どんな意味があるのか? が、2nd stage のテーマです。
まずは、マンダラというカタチの持っている約束事から知ってもらいましょう。
マンダラは、中心セル=周辺セル、というルールで成り立っています。
中心は1つで、周辺は8つですから、ここでは、1=8というルールです。
つまり、このマンダラは、
サバイバル学は、啓発・訓練・機能・カタチ、この4つが、
関連し合い、組み合わさって出来ている、ということです。
ここで大事なことは、ここに載せられたものの、どれが欠けてもダメなのです。
全部が合わさって「中心セル」と対面しているからです。
と、言った言葉に反するようですが、
周辺セルは、それぞれが中心セルと1:1で対応する権利を持っています。
サバイバル学は「カタチ」だ、とか、
サバイバル学は「啓発」だ、というフレーズが可能なのです。
同時にまた、周辺セルは、それぞれがイコール関係にあります。
カタチ=啓発 であり、カタチ=訓練 であり、カタチ=機能 なのだ、というわけです。
こんな、分けの分からない「関係式」ってあるのか? という疑問から、
マンダラ学、いや、マンダラートは始まるのです。
それと、もう1つ。
このマンダラの、それぞれのセルに書かれた言葉の位置は、
自由に動かして、変えることが出来ます。
まあ、どこに置いてもいい、ということです。
でも、やってみると分かることですが、位置を変えると、
私たちの眼は、いやココロ、いや、アタマは、
その微妙な位置関係を読み取って、何かを感じとることがある。
えっ! とか、はっ! とか、何かに気づく。
つまり、思考を促進させるキッカケをつくってくれることがあるのです。
iMandalArt など、デジタルマンダラを持っている人は、
このマンダラを書き込んで、いろいろ動かして、眺めてみてください。
今日は、ここまでにします。
サバイバル学は、これだけのことが出来ればいい、ということです。
たったこれだけ! やさしい! 簡単! ですね。
中学生のためのMandal-Art入門 10
2011年7月19日 13:30
周辺セル同士がぶつかり合って智慧が生まれてくる
「サバイバル・マンダラ」を、眺め尽くしてもらえたでしょうか?
きっと眺めているうちに、いろいろなことを考えたことでしょう。
そして最終的に「ココロのうち」に残された「想い」は、
「これを、これから、どうするのかな?」 という問いではないでしょうか。
次のステップは、
このマンダラを展開して、それぞれのセルの内容を創ることです。
つまり、習得すべきサバイバル技術をリストアップしてみること、です。
「啓発」とは、何をすればいいのか?
「機能」なら、欲しい機能(能力)、必要な機能は何か?
「カタチ」は、何の、どんなカタチを知るべきなのか?
「訓練」は、何を訓練すればいいのか、などなど、です。
さて、どこから考えるか? 何から考えるか?
どこからでも。
好きなところから。
気がついたことから。
それがマンダラとのつきあい方です。
だから、いつもマンダラを眺めることから始めるのです。
眺めているから「気づく」のですから。
中心=周辺 =周辺1+周辺2+周辺3+・・・
周辺1=周辺2、周辺1=周辺3、・・・・
という不思議なルールを思い出してください。
具体的に言えば、
例えば、啓発とは訓練 のことだ、と言っている。
最初は、「教育とは、啓発と訓練だ」と言っていたはずですね。
それが、啓発は訓練だ、となってしまっていいのか?
おまけに、
啓発とはカタチ が、
啓発とは機能 なのだ、ということにもなってくる。
「そんなバカな!」と思う心を抑えて、ちょっと考えてみる。
すると、何となく「納得」できそうな気がしてくる。
啓発とは訓練なのです。
最初から「啓発」に優れた人なんていやしない。
何かを見て、感じたり、啓発を受けたりするためには「何か」の訓練が必要そうだ。
問題は「それは何か?」なのであって、それを考えてみよう、
となってくる。
つまり、考えることの「マト」が絞られてくる。
マトさえ絞られれば、後は、ひたすら考えるだけだ。
こうして絞り出したエッセンスを、これから1つ1つ話していこうと思う。
話は、啓発であったり、カタチであったり、
あちこちに飛ぶように見えるかも知れないけれど、
最初に言ったように、これら周辺セルは、すべて「イコール」で繋がっているから、
つまりは、すべては同じというわけだから、いいよね?
整理したくなったら、また後ですることにしよう。
ここでは、とりあえず、マンダラの上に載せられた言葉は、
1つのセルだけで存在することはないのだ、ということを知っておいて欲しい。
他のセルと、かかわり合う中で、意味を持ち、機能するということだ。
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