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中学生のためのMandal-Art 入門 最終回 [企画・思考]

中学生のためのMandal-Art 入門 最終回
「中学生のためのMandal-Art 入門」はデザイナー今泉浩晃先生が、
全23回にわたってFacebookのiMandalArtサイト・ノートに連載
された記事です。
現在もこのサイトでノート過去記事を遡ればみることができます。
今回、私のブログに転載する許可を得ました。
転載にもしばらく時間がかかりますが、2回分ずつご紹介します。
今回は、いよいよ最終回をご紹介します。

今泉先生、ありがとうございました。

 
中学生のためのMandal-Art入門 最終回
2011年9月16日 15:45
世の中は、個々別々、バラバラになんか動いていない

私たちは、生まれて数ヶ月で、自分の周りのことを「知り」はじめる。

「自分は、どんな環境で生きているのか?」

を知ろうとするのだ。


その方法は、目で見ること、手で触ること、ときには舐めてみること。

動けるようになると、

這っていって、次には、歩いていって、いろいろと、知ろうとした。


幼稚園や保育園では、毎日、遊ぶことが、学びだった。

遊びは、すべて、自分の肉体を中心にした世界を「拡げて」いくことだった。

それらのすべては、「1つのもの」、つまり、「自分」として納まっていったのだ。


こうした「シンプル」だった世界が「崩れ」はじめるのは、「学校」へ入ってからだ。


学校も、最初のうちは、まだよかった。

まあ、小学校の頃、までだろうか。

中学校に入った頃から、だんだん、いけなくなる。

なぜなら、世界が、自分中心ではなくなるからだ。


中心は、自分ではなく、それぞれの「学科」になっていく。

その学科が、どんどん難しいものになり、自分から離れていく。

離れるにつれ、世の中が、どんどん複雑化していくように思えてくる。

いや、複雑と言うよりも、バラバラに分解し始めた、と、言ってもいい。

数学は数学で、英語は英語で、社会科は社会科で、

それぞれが、勝手に「存在」し始めるからだ。


大人の世界でも、随分ムカシに、同じことが起きていた。

人々にとって、世の中が「崩れた」のは、多分、百科事典が出来たとき、だ。

百科事典は、人間の「知」というものを、バラバラにしてしまったのだ。

それまで、それなりに、1つの体系を持って存在していた、その体系を崩してしまったのだ。

人間の知は、決して、ABC 順や、アイウエオ順などでは並んではいないのに。


こうして、断片化された知識は、具体性を失い、パワーを失っていく。

情報の IT化は、それらに、さらに輪をかけた。

「検索エンジン」は、ABC 順や、アイウエオ順すらをも、なくしてしまった。

知は、前後左右の関係なく、孤立して、漂う、言葉の破片、になってしまったのだ。


だが、世の中は、決してバラバラに動いているわけではない。

人間の生活は、その人その人を中心にした「まとまった世界」であるはずなのだ。

でも、それを、どうやって「まとめあげるか」わからなくなったのだ。


こんな日々を送っているのではないか、と思える、中学生のキミたちに、

自分を「中心」に置き、さらには、「相手」をも「中心」に置いてしまう

「思考のツール」マンダラートの、入門講座を、書いてみた。


これが、やさし過ぎたなら、チャンスがあれば、もっと「深い内容」で話をしよう。

もし「難し過ぎた」というなら、

この多少の「背伸び」を要求するものこそが、あなたを「伸ばす」ものなのだから、

精一杯、背伸びして、噛み砕いてみて欲しい。


私が、言いたかったことは、

この世は、シンプルなんだ、ということを知って欲しいことだ。

シンプルに観なければ、深いところまで視ることが出来ない。


だからと言って、「言葉」だけを知っても、意味はない。

理解するのにも、やってみるしかない、のです。

そして、「やってみる」には、やってみられる「ツール」が必要だ。


人生は、生きている時間に、出会ったモノによって創られます。

でも、大半の人は、その出会ったモノを、受け損ねてしまう。


出会ったモノを「キャッチ」すること、それが大事なのです。


「モノゴトの本質」を「マンダ」と言います。

その本質を「キャッチする」ことを「ラ」といいます。

つまり、「マンダラ」とは、「モノゴトの本質をキャッチする」という意味です。

その技術、つまり「アート」を、「マンダラート」というのです。


私の、入門講座は、これで終わります。

また、いつか、どこかで、お会いしましょう。

それまで、この「マンダラ」を使うことに習熟しておいて欲しいと思います。

これが、現代という社会をサバイバルしていく「技術」なのです。


ここまで読んでくれて、ありがとう!

グッドラック!
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