ブッククラブ、知ってますか? [国語]
ブッククラブ、知ってますか?
市内の国語研究会に参加して、意外にも「ブッククラブ」の実践があまり知られていないこと
に驚いた。
「アニマシオン」は3割くらいの先生方が知っていた。が、ブッククラブは誰も知らなかった
のである。国語の研究に熱心な先生方の集まりですら知られていない。
市内の国語研究会に参加して、意外にも「ブッククラブ」の実践があまり知られていないこと
に驚いた。
「アニマシオン」は3割くらいの先生方が知っていた。が、ブッククラブは誰も知らなかった
のである。国語の研究に熱心な先生方の集まりですら知られていない。
国語指導の基本をふりかえる 2 [国語]
素晴らしいブッククラブの理論と実践
3回に渡り、有元秀文先生の「ブッククラブ」の理論と実践に触れる機会にを得た。
ブッククラブとは何かについては、有元先生のウェブサイトに詳しい解説がある。
次のリンクから入り、是非閲覧してほしい。
●ここから入ってください。
3回に渡り、有元秀文先生の「ブッククラブ」の理論と実践に触れる機会にを得た。
ブッククラブとは何かについては、有元先生のウェブサイトに詳しい解説がある。
次のリンクから入り、是非閲覧してほしい。
●ここから入ってください。
国語指導の基本をふりかえる 1 [国語]
国語指導の基本をふりかえる 1
すでにご存じの方も多いと思うが、「三省堂 ことばと学びの宇宙」というウェブサイトがある。
その中に、「教科書新時代→トライアングルコラム」があり、
さらに中洌正堯先生による「国語教育人物誌」なるページがある。
わが国の国語教育史を代表的な人物の業績をたどりながら短くまとめたもので、
大いに参考にしたいものである。
特に、初任の先生方には現在の国語教育の立ち位置を知る上でも、是非とも読んで頂けたらと思う。
今回、株式会社三省堂 国語教科書編集部のご厚意によりリンクを貼る許可を頂いた。そればかりでなく、私のブログにも目を通してくださり、感想までくださった。この場を借りて、御礼申し上げます。
「ありがとうございました」
◎ここからお入りください。
いつでも閲覧できるよう、左のリンク集にも加えました。
すでにご存じの方も多いと思うが、「三省堂 ことばと学びの宇宙」というウェブサイトがある。
その中に、「教科書新時代→トライアングルコラム」があり、
さらに中洌正堯先生による「国語教育人物誌」なるページがある。
わが国の国語教育史を代表的な人物の業績をたどりながら短くまとめたもので、
大いに参考にしたいものである。
特に、初任の先生方には現在の国語教育の立ち位置を知る上でも、是非とも読んで頂けたらと思う。
今回、株式会社三省堂 国語教科書編集部のご厚意によりリンクを貼る許可を頂いた。そればかりでなく、私のブログにも目を通してくださり、感想までくださった。この場を借りて、御礼申し上げます。
「ありがとうございました」
◎ここからお入りください。
いつでも閲覧できるよう、左のリンク集にも加えました。
書く力をつける7 [国語]
子どもたちに書く力がついたかどうかは、子どもたちのアウトプットをみればわかる。
本来なら、クラスのすべての子どもたちが書いたものを載せ、事実をそのままみても
らい判断して頂くのがよいと思う。
私は、子どもたちが書いたものの一部を学級通信に記録してきた。
一つだけ心がけてきたことは、子どもたちが書いたものを誤字等があってもそのまま
掲載してきたことだ。また、いわゆる行事の後に書く「行事作文」はほとんど書かせ
たことはないので、日常の日記が中心となる。
10年ほど前の6年生の通信から2,3を紹介する。
なお、次のイラストは子どもたちが考え選んだクラスのキャラクターである。
学級通信にも毎回題字の脇に掲載していた。
本来なら、クラスのすべての子どもたちが書いたものを載せ、事実をそのままみても
らい判断して頂くのがよいと思う。
私は、子どもたちが書いたものの一部を学級通信に記録してきた。
一つだけ心がけてきたことは、子どもたちが書いたものを誤字等があってもそのまま
掲載してきたことだ。また、いわゆる行事の後に書く「行事作文」はほとんど書かせ
たことはないので、日常の日記が中心となる。
10年ほど前の6年生の通信から2,3を紹介する。
なお、次のイラストは子どもたちが考え選んだクラスのキャラクターである。
学級通信にも毎回題字の脇に掲載していた。
書く力をつける6 ステップを整理 [国語]
書く力をつけるための大まかなステップを考えてみた。
<低学年>
・言葉を教える。難しい言葉も教える、引き出す。ルビをふって読ませる。
・言葉で遊ぶ。連想ゲームをする。
<例>白がつく言葉は。「かい」で終わる言葉は。
<例>「今日の夕食何食べたい」「好きな乗り物なあに」
・ひらがなを習ったら日記にチャレンジ。最初は数行の日記でもよい。
とにかく書かせ。先生が読んでやる。そして、自分や友達のを読ませる。
・友達の日記を素材にマネさせる。教科書の表現をマネさせる。
→読解したものはすぐ作文に生かす。作文に採り入れる。
<中学年>
・少し長い日記に挑戦。10行程度をめざす。
・「はじめ」「中」「終わり」で必ず段落を作らせる。
→一マス下げが3つできると教える。
長くなったら「はじめ」「中1」「中2」「終わり」とすればよい。
・場面の様子を細かく描写→「書く力をつける3・4」参照
・「 」会話文もときどき入れる。
・教科書に出てくるレトリックを作文でも使わせる。
<例>直喩:まるで◎◎のようだ。
体言止め:教室は薄暗かった。→薄暗かった教室。
<高学年>
・長く書く。ノート1ページ程度のエッセイ風日記をめざす。
・段落は3つ(はじめ、中、終わり)以上作る。
・文体を教科書から借りてくる。→教科書の文体を教師が借りて作文してみせる。
<例>いきなり会話文から書き始める。→書き方で教える。
<例>朝の◎◎は、深い◎◎につつまれ、◎◎ていました。(星野道夫「森へ」)
ぼくは◎◎い。(重松清「カレーライス」)→実際の作品を模倣してみせる。
※読解で終わらせず、学んだ表現を作文に使えるように誘導する。
・中学年よりやや難しいレトリックを教える。
<例>
・隠喩:まるで薔薇のように美しい。→薔薇だ。
・対比:海に浮かぶ小さな船。
・中心と周辺の関係を教える。→マンダラート、KJ法
◎まとめと補足
・各教科ともワークシートの使用は極力避け、1年生からノートを使わせる。
・子どもがあまり使わない言葉、抽象度の高い言葉も低学年から教える。
例:ささやく。比較的。
・読解と作文をまったく別扱いにせず、一体的に指導する。
例:行事の後に作文というようなことをしない。
・教科書の表現を真似るだけでなく、文体や構成、接続詞の使い方なども真似る。
※特に接続詞は、早い段階で指導しないと、「それで」など同じ接続詞ばかりを使う
ようになる。
・レトリックを子どもたちの実態に応じて指導する。
・学習指導要領(低・中・高)の内容を熟読し、実態に応じて弱いところを補強する。
<低学年>
・言葉を教える。難しい言葉も教える、引き出す。ルビをふって読ませる。
・言葉で遊ぶ。連想ゲームをする。
<例>白がつく言葉は。「かい」で終わる言葉は。
<例>「今日の夕食何食べたい」「好きな乗り物なあに」
・ひらがなを習ったら日記にチャレンジ。最初は数行の日記でもよい。
とにかく書かせ。先生が読んでやる。そして、自分や友達のを読ませる。
・友達の日記を素材にマネさせる。教科書の表現をマネさせる。
→読解したものはすぐ作文に生かす。作文に採り入れる。
<中学年>
・少し長い日記に挑戦。10行程度をめざす。
・「はじめ」「中」「終わり」で必ず段落を作らせる。
→一マス下げが3つできると教える。
長くなったら「はじめ」「中1」「中2」「終わり」とすればよい。
・場面の様子を細かく描写→「書く力をつける3・4」参照
・「 」会話文もときどき入れる。
・教科書に出てくるレトリックを作文でも使わせる。
<例>直喩:まるで◎◎のようだ。
体言止め:教室は薄暗かった。→薄暗かった教室。
<高学年>
・長く書く。ノート1ページ程度のエッセイ風日記をめざす。
・段落は3つ(はじめ、中、終わり)以上作る。
・文体を教科書から借りてくる。→教科書の文体を教師が借りて作文してみせる。
<例>いきなり会話文から書き始める。→書き方で教える。
<例>朝の◎◎は、深い◎◎につつまれ、◎◎ていました。(星野道夫「森へ」)
ぼくは◎◎い。(重松清「カレーライス」)→実際の作品を模倣してみせる。
※読解で終わらせず、学んだ表現を作文に使えるように誘導する。
・中学年よりやや難しいレトリックを教える。
<例>
・隠喩:まるで薔薇のように美しい。→薔薇だ。
・対比:海に浮かぶ小さな船。
・中心と周辺の関係を教える。→マンダラート、KJ法
◎まとめと補足
・各教科ともワークシートの使用は極力避け、1年生からノートを使わせる。
・子どもがあまり使わない言葉、抽象度の高い言葉も低学年から教える。
例:ささやく。比較的。
・読解と作文をまったく別扱いにせず、一体的に指導する。
例:行事の後に作文というようなことをしない。
・教科書の表現を真似るだけでなく、文体や構成、接続詞の使い方なども真似る。
※特に接続詞は、早い段階で指導しないと、「それで」など同じ接続詞ばかりを使う
ようになる。
・レトリックを子どもたちの実態に応じて指導する。
・学習指導要領(低・中・高)の内容を熟読し、実態に応じて弱いところを補強する。
書く力をつける5 [国語]
実は、書く力をつける4に書いたクラスは、
2月からピンチヒッターとして受け持ったクラスであった。
私に与えられた時間は1ヶ月しかなかった。
最初にクラスに入った時は、悲惨な状況であった。
いわゆる学級崩壊状態というやつである。
中には、初め私の言うことを聞かず窓から飛び出し、逃げる子もいた。
掃除をさせると、全員が遊んでいた。
2週間後、子どもたちは落ち着きを取り戻し、5年生として卒業式の
練習にもまじめに参加するようになった。
2月からピンチヒッターとして受け持ったクラスであった。
私に与えられた時間は1ヶ月しかなかった。
最初にクラスに入った時は、悲惨な状況であった。
いわゆる学級崩壊状態というやつである。
中には、初め私の言うことを聞かず窓から飛び出し、逃げる子もいた。
掃除をさせると、全員が遊んでいた。
2週間後、子どもたちは落ち着きを取り戻し、5年生として卒業式の
練習にもまじめに参加するようになった。
書く力をつける4 [国語]
追加をしたのは、まず段落の指導である。
はじめ・中・終わり
の3つに分け、それぞれの前を一マスあけるように指示した。
中が長くなるときは、
はじめ・中1・中2・終わり
のように4つに分ければよいと説明した。
高学年になっても、段落を全く作ろうとしない子が多い。
指導されていないのかもしれない。
段落の意味がわかっていないのかもしれない。
少なくとも、はじめ・中・終わりの3つに分けることぐらいはさせたいと考えたのである。
段落については、篠田義明「コミュニケーション技術」中公新書、が参考になった。
次に、「テストをします」と言って、「書く力をつける3」で示したことを今一度繰り返した。
もちろん、前回の子どもたちの作文を短時間で読み、紹介しておいた。
「テストをします」というだけで、緊張度が高まるため、敢えてそう投げかけた。
たったこれだけのことで、子どもたちの作文は次のように変化した。
はじめ・中・終わり
の3つに分け、それぞれの前を一マスあけるように指示した。
中が長くなるときは、
はじめ・中1・中2・終わり
のように4つに分ければよいと説明した。
高学年になっても、段落を全く作ろうとしない子が多い。
指導されていないのかもしれない。
段落の意味がわかっていないのかもしれない。
少なくとも、はじめ・中・終わりの3つに分けることぐらいはさせたいと考えたのである。
段落については、篠田義明「コミュニケーション技術」中公新書、が参考になった。
次に、「テストをします」と言って、「書く力をつける3」で示したことを今一度繰り返した。
もちろん、前回の子どもたちの作文を短時間で読み、紹介しておいた。
「テストをします」というだけで、緊張度が高まるため、敢えてそう投げかけた。
たったこれだけのことで、子どもたちの作文は次のように変化した。
書く力をつける3 [国語]
書く力をつけることのゴールをとりあえず決めることにした。
同期と作っていたサークル「58の会」で議論をしたことがある。
その時の、一つの結論は、膨大な長文を書く力ではなく、
まず、
・達意の文章が書ける(自分の伝えたいことが明確に伝えられる)。
・ノート1ページ程度のエッセイ風文章が書ける。
を目標にすることにした。
まず、場面の様子を詳しく書く練習をさせるために、
向山洋一氏の実践を追試した。
8年ほど前の私の学級通信から引用する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これから先生がすることをよく見て、それを作文に書いてもらいます」
「先生が廊下に出て再び教室に入ってきて『はい、どうぞ』というまで
のことをなるべく長く作文にするのです」
こう指示して、私は廊下に行きました。私がしたことは、
①ドアをノックする
②電灯をつける
③教卓に行き教室内を見渡す、この3つだけです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子どもたちが記したものも当時の学級通信から3、4引用する。
同期と作っていたサークル「58の会」で議論をしたことがある。
その時の、一つの結論は、膨大な長文を書く力ではなく、
まず、
・達意の文章が書ける(自分の伝えたいことが明確に伝えられる)。
・ノート1ページ程度のエッセイ風文章が書ける。
を目標にすることにした。
まず、場面の様子を詳しく書く練習をさせるために、
向山洋一氏の実践を追試した。
8年ほど前の私の学級通信から引用する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これから先生がすることをよく見て、それを作文に書いてもらいます」
「先生が廊下に出て再び教室に入ってきて『はい、どうぞ』というまで
のことをなるべく長く作文にするのです」
こう指示して、私は廊下に行きました。私がしたことは、
①ドアをノックする
②電灯をつける
③教卓に行き教室内を見渡す、この3つだけです。
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子どもたちが記したものも当時の学級通信から3、4引用する。
書く力をつける2 [国語]
「書く力をつける1」では、日記にコメントを書いたと述べた。
当初は、毎日一人ひとりに丁寧にコメントをつけていた。
しかし、長いコメントをつけても子どもたちの書く力は一向に高まらなかった。
子どもたちは、いつの間にか、私のコメントを読むのを楽しみするようになって
いたのだと思う。
それに気づいたときから、赤ペンのコメントは極力少なくし、その代わりにすぐ
にノートを子どもたちに返すようにした。
イメージとしては、中休みに10冊、給食中・昼休みに10冊、帰りまでに10冊
みるという感じだった。
子どもたちの日記を読むことに全力を傾け、コメントはどんどん短くなった。
「よし!」
「いいぞ!」
「最高」
などのコメントが多かった。
その代わり、印象に残った日記は帰りの会で一つか二つ読むようにした。
もちろん、読むと言うことを予め告げてはあった。
長いコメントをつけたいと思った時は、週末に持ち帰り、じっくりと書いた。
また、特定の子を呼んで、口頭でコメントすると書くよりは早く伝えられた。
短いコメントを補うために、花丸などをつけることも子どもには好評だった。
ブタ丸、ライオン丸、キツネ丸、女の子丸、男の子丸・・・などなど、
素早く書けるイラスト風の丸をつけた。
ここまで、書く力をつけるということを書いてきたが、そもそも書く力をつける
ゴールが明確になっていない。次には、そこに踏み込みたい。
当初は、毎日一人ひとりに丁寧にコメントをつけていた。
しかし、長いコメントをつけても子どもたちの書く力は一向に高まらなかった。
子どもたちは、いつの間にか、私のコメントを読むのを楽しみするようになって
いたのだと思う。
それに気づいたときから、赤ペンのコメントは極力少なくし、その代わりにすぐ
にノートを子どもたちに返すようにした。
イメージとしては、中休みに10冊、給食中・昼休みに10冊、帰りまでに10冊
みるという感じだった。
子どもたちの日記を読むことに全力を傾け、コメントはどんどん短くなった。
「よし!」
「いいぞ!」
「最高」
などのコメントが多かった。
その代わり、印象に残った日記は帰りの会で一つか二つ読むようにした。
もちろん、読むと言うことを予め告げてはあった。
長いコメントをつけたいと思った時は、週末に持ち帰り、じっくりと書いた。
また、特定の子を呼んで、口頭でコメントすると書くよりは早く伝えられた。
短いコメントを補うために、花丸などをつけることも子どもには好評だった。
ブタ丸、ライオン丸、キツネ丸、女の子丸、男の子丸・・・などなど、
素早く書けるイラスト風の丸をつけた。
ここまで、書く力をつけるということを書いてきたが、そもそも書く力をつける
ゴールが明確になっていない。次には、そこに踏み込みたい。
書く力をつける1 [国語]
教師になってから私が最も悩んだことは、子どもたちに書く力をどうやってつけるか
ということだった。
市販されているいわゆる文章読本を20冊以上は読んだと思う。
共通して書かれていることがあった。
それは、
・とにかく書け。 ・長く書け。
ということだった。
まず、自分の文章力を高めるために、学級通信を発行することにした。
とにかく書く。長く書く。
これに気をつけるようにした。
初めは学級通信1枚を書くのにも、えらく時間がかかった。
書き続けているうちに、次第にはやくなったと思う。
それでも、平均して1枚1時間くらいはかかった。
書きながら、常に頭にあったのは、「どうすれば子どもたちがある程度
長く、まとまった文章を書くことができるようになるか」ということだった。
考えた末にたどりついたのが、
一日2ページノートであった。
対象は高学年だったが、
ノートを開き、左ページに日記、右ページに好きな勉強(自学)をしてくる
ということにした。休日以外には、毎日提出するように子どもたちに求めた。
子どもたちも大変だったがそれ以上に、自分が大変だった。
全員が提出すると30冊以上のノートが集まる。2ページずつだから、毎日
60ページ以上に目を通しコメントを書かなければならない。
いつの間にか、自分にとっては作文指導修行となってしまっていた。
ということだった。
市販されているいわゆる文章読本を20冊以上は読んだと思う。
共通して書かれていることがあった。
それは、
・とにかく書け。 ・長く書け。
ということだった。
まず、自分の文章力を高めるために、学級通信を発行することにした。
とにかく書く。長く書く。
これに気をつけるようにした。
初めは学級通信1枚を書くのにも、えらく時間がかかった。
書き続けているうちに、次第にはやくなったと思う。
それでも、平均して1枚1時間くらいはかかった。
書きながら、常に頭にあったのは、「どうすれば子どもたちがある程度
長く、まとまった文章を書くことができるようになるか」ということだった。
考えた末にたどりついたのが、
一日2ページノートであった。
対象は高学年だったが、
ノートを開き、左ページに日記、右ページに好きな勉強(自学)をしてくる
ということにした。休日以外には、毎日提出するように子どもたちに求めた。
子どもたちも大変だったがそれ以上に、自分が大変だった。
全員が提出すると30冊以上のノートが集まる。2ページずつだから、毎日
60ページ以上に目を通しコメントを書かなければならない。
いつの間にか、自分にとっては作文指導修行となってしまっていた。